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2015年2月

ドレスデン「ジルヴエスター・コンサート2014」

今日(平成27年2月18日)は雨でテニスレッスンが休みなので、録画してあったエメーリヒ・カールマーンの喜劇「チャールダーシュの女王」ハイライト(演奏会形式)を観た。

2014年12月28日にドレスデン国立劇場で行われたもので、NHK BSプレミアムシアターで放送されたものだ。
初めて名前を知った作曲家の初めて視聴したオペレッタであった。
演奏はドレスデン国立管弦楽団、指揮はクリステイアン・テイーレマン、タイトルロールのシルヴアは売れっ子のアンナ・ネトレプコ、伯爵エドウインはフアン・デイエゴ・フローレス、スタージはクリステイーナ・ランズハマー、ボーニはパヴオル・ブレスリク、フエリはセバステイアン・ワルテイヒ、侯爵はベルンド・ツエテイッシュ、公証人はボルガー・シュタイナートだった。
「愛」をテーマに「恋」と「結婚」と「幸せ」についての男女間の齟齬の作品だった。
ナイトクラブの歌手であるシルヴアと伯爵のエドウインは恋中になるが、家柄の違いによる家族の反対で一旦は別れる(シェークスピアの「ロメオとジュリエット」と同じ状況)。
兵役から戻ったエドウインは父親の薦めるスタージと結婚しそうになる。
一方、シルヴアは侯爵と結婚の宣誓書を取り交わすが、エドウインの友人のボーニと結婚したと嘘をついてエドウインの結婚発表披露宴に来る。
元々、お互いに愛しているシルヴアとエドウインは結婚をすることになる。
一方、婚約者のスタージはボーニに見初められ結婚することになる。
結末は2組のカップルが誕生し目出度し、目出度しとなる(「ロメオとジュリエット」と違う)。
観ての感想は「喜劇」と言うよりは観てて楽しい「楽劇」という感じだった。
天真爛漫なアンア・ネトレプコは素晴らしい歌唱に加え、合唱団と観客の手拍子に合わせチャールダーシュの調べに乗ったダンスを披露するなど、根っからのエンターテナーだ。
前奏修了直後のシルヴアのアリア「わが心の故郷」(「ジューベンピュルケンの娘」の歌と言うらしい)、ボーニとフエリの二重唱「ナイトクラブで歌う女たち」、シルヴアとエドウインの二重唱「夢の中の君」、「覚えているかい、美しい夢」、スタージとボーニの二重唱「ツバメにあやかって家庭を」など美しいメロデイと歌唱を楽しんだ。
(注)「」内の歌の題名は歌詞から私が勝手につけたもので、正式なものではない。
言語は「ハンガリー語」だったのかな?。
日本語への翻訳が素晴らしく「恋は甘い天国、甘い地獄」とか正確な翻訳は忘れたが「世の中で幸せをさがすのでなく、自分の心の中に幸せをさがすのよ」、「愛があればいつでも幸せになれる」など人生訓めいた素晴らしい言葉があった。

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妻沼「歓喜院聖天堂」見学

2月11日に平成24年(2012年)に建造物として国宝に指定された妻沼(メヌマ)にある「歓喜院聖天堂(カンギインショウデンドウ)」を見物に行った。

歓喜院は1197年に開創されたそうだ(江戸中期に44年かけて作られたとのこと)。

本殿は拝殿、中殿、奥殿が繋がってい。建造物や壁は全て彫刻で飾られ華麗な色をしている(日光東照宮でも彫刻は上部のみなのでここの彫刻は珍しい)。
鮮やかな色彩をしているのは、平成15年~平成23年に復興修理をして外壁を創建当社の色にしたからだ(総工費13億5千万円:国、県、市の補助が10億円、3億5千万円が信者の寄付)。
江戸中期の建造物で国宝に指定された要因の一つに、地元の人の話では、寄付で修理をしたことがあるのだろうと言っていた。
3h27211 1h27211_4一番左の写真は本殿拝殿正面で廟式権現造である。二番目の写真は軒下の彫刻で「琴棋書画(キンキショガ)」の様子を表している。
左から「画(絵を見る子供)」、「棋(囲碁を打つ人)」、「琴(琴を弾く男)」、「書(文字を読み書きする子供)」の四芸、すなわち当時の中国の教養、風流を表している。
1h27211_6 写真は拝殿の軒下を右から見たもので、曲がった横柱と装飾を1本の太い木から彫ったものだそうだ。
丸太を透かし彫りにするとは信じられない。
中殿、奥殿を見るには入場料700円。中には10:00から1時間おきにボランテイアが説明してくれる。



きらびやかな奥殿の彫刻について記述する。
H27211_5左の写真は本殿を南側から見た写真である。
左の屋根の部分が奥殿、真ん中の平らな屋根が中殿、右の屋根が拝殿で、
上空から見るとローマ字のHの形をしているそうだ。

中殿、拝殿にも素晴らしい彫刻があるが、奥殿が凄いので奥殿を中心にする。
2h27211_2 1h27211_7 先ずは奥殿の南側(春を表している方角)。
左の写真は軒下にある彫刻。
右の写真は一部を拡大した写真で儒教、仏教、道教の聖人3人が甕を囲んで談笑しているの?「三聖吸酸」の図。
三教の真理は一致していることを示しているのだそうだ。
1h27211_81h27211_91h27211_10




左の写真は「鳳凰」の彫刻で北面の「鳳凰」と一対をなす。
中央の写真は「大羽目の彫刻」(大きな板に彫った彫刻)で布袋?などと鶴が彫刻されている。
右の写真は「中羽目の彫刻」で鳥と滝?が彫られている。
1h27211_11 左の写真は土台に近いところにある「子供たち」の彫刻。
奥殿の彫刻には怪獣と子供が多いとのこと。
なお、同じ動物でもどこか違えて彫ってあるとのこと。

奥殿の西側(夏を示す方角)の彫刻。
1h27211_12 1h27211_13左の写真は南面の軒下と同じ位置にある「甕」で「子どもが川に流され大人が助ける」という故事を表しているとか。
右の写真は「大羽目の彫刻」で左から「雪遊び」、「囲碁」、「踊り?」をしている彫刻。

奥殿の北面(冬を示す方角)の彫刻。
1h27211_141h27211_15 1h27211_18 左の写真は南と北の面と同じ位置にある「甕」。
良い事をしたので酒が溢れている様子だとか。

中央の写真は南面と一対の「鳳凰」。
右の写真は「大羽目の彫刻」。左が囲碁をする人と赤鬼?、右が天女?の彫刻。
H27211_6 妻沼聖天堂の境内には「斉藤別当実盛公」の像がある。
公は本尊の「聖天さま」を1179年にお祀りした。
「聖天さま」は錫杖の中央に祀られているので「御正体錫杖頭(ミショウタイシャクジョウトウ)」と呼ばれているそうだ。重要文化財に登録されているが秘仏なので公開していないとのこと。
2h27211_3二枚の写真は1h27211_198脚門の「貴惣門」。
左が正面から見た門。多くの見学者は正面からしか見ない。
右の様に横から見ると門とは思えない形をしている。
三つの破風を重ねた珍しい建築構造で他に大阪の四天王寺、富山の瑞龍寺にあるとのこと。



1h27211_201h27211_21左の写真は「四脚門」。
火災などにあわず創建当社から残っている唯一の建造物。
右の写真は「仁王門」で左右に阿吽の像がある。

H27211_7 写真が名物の「聖天寿し」。
大きな「いなり寿司」が特徴で長さ約14cm、直径約3cmある。
1人前460円。仁王門の手前左の店で売っているが直ぐに売り切れになるとのこと。我々も朝一番に店に入ったが、すでに5組の人が居て、3~6人前を買って行った。
2h27211_4写真は「多宝塔」で戦後に戦没者慰霊のために建てたとのこと。

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「三角縁神獣鏡と3~4世紀の東松山」展

H27211 2月11日に東松山埋蔵文化財センターで開催されていた「三角縁神獣鏡と3~4世紀の東松山」展に行った。

最終日であったが9:00の開館と同時に展示室に入ったので、来場者が5人位だったので、ゆっくり見られた。

1h27211 目玉は昭和23年に埼玉県で初めて高坂古墳群(「群」としているのは古墳の中ではなく周辺ということらしい)発見された「三角縁神獣鏡」であった。
「三角縁神獣鏡」は「魏志倭人伝」で魏の皇帝が卑弥呼に百枚を下賜したという鏡で、全国で約550枚出土されているとのこと。
九州と畿内での出土が多く、卑弥呼の九州説と畿内説の争いの根拠の一つとなっている。数が合わないのは下賜された以外に日本製もあるかららしい。
「三角縁神獣鏡」は大和政権との何らかのつながりがあると言われているので、埼玉県もやっと大和政権と関係があったと考えられることになったので画期的発見だ。
今回展示された鏡は直径22cm、重さ1,052gで鏡の裏の上下に「西王母」2つ、「東王父」、「鏡子期」の4つの神様と「龍」と「虎」の二獣が彫ってある。また陳氏が製作したと言う文字も刻まれている。それでこの鏡は「三角縁陳氏作四神二獣」と名づけられた。
1h27211_2 成分分析で銅74%、錫21%、鉛5%であることが解った。
左の写真が上記成分で作った複製品である。
出土の鏡もこの様に銀色に輝いていたのだろう。


出土された鏡は割れていたものを繋ぎ合わせたものなので、古墳から出土したのではないが、死者(豪族など)を弔うために使用されたのだろう。
2h27211 写真は反町遺跡付近の川の中から発見された「臼」である。
「臼」は県内初、関東地方で2例目とのこと。
欅の切り株をひっくり返して作ったもので、古墳時代前期のものらしい。
遺跡発掘に関わっていて、この「臼」を発見した人に偶然あった。
発見した時は流木だと思ったそうだ。
東松山の色々な遺跡や古墳の3~4世紀の出土品が展示されていた。
81h272111h27211_381h27211_2
H27211_3
H27211_4 81h27211_3








写真は順番に高坂古墳の「捩文鏡」、反町遺跡の「内行花文鏡」、高坂8号墳の「土師器・壺」、大西遺跡の「壺」、反町三番町遺跡の「大廓式土器」(地元でない外来系土器で静岡県から来たらしい)、高坂8号墳の「勾玉・管玉」である。
小規模な展示会であったが、大変ためになる催しであった。

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映画:NYメトロポリタンオペラ ニュルンベルクのマイスタージンガー

H27年2月7日、新宿ピカデリーでワーグナー作、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を観た。「マイスタージンガー」の由来は手工業組合の親方と弟子が教会で詩作と歌を競ったことから「優れた詩人兼歌手」に与えられる称号とのこと。

上映は10分の休憩2回を含めて約5時間30分だった。
ワーグナーが楽劇というだけあって、ストーリーが論理的でしっかりしていて、会話調の歌のやりとりが多かった(歌劇より劇のウエイトが大きい)。
ワーグナーには珍しい喜劇になるそうだが、お笑い中心でなくストーリーの進行過程でくすっと笑を誘うものだった。
音楽の中に込められたワーグナーの政治的意図などは解らなかったが、歌唱から次の3点が感じられた。
(1)異国に攻められ焦土化されることの無いようにと言う「愛国心」。
(2)マイスターによる「ドイツ芸術の継承と向上」。
(3)「改革」は規制の枠から飛び出してこそ達成される。
指揮はMETの顔であり、ワーグナー作品の解釈に優れているジエイムズ・レヴアイン、演出はオットー・シェンク、ハンス・ザックス役はミヒャエル・フオレ、ヴアルター役はヨハン・ボータ、エフア役はアネッテ・ダッシュ、ベックメッサー役はヨハネス・マルテイン・クレンツレ、ダフイト役はポール・アップルビー、マグダレーネ役はカレン・カーギル、ポークナー役はハンス=ペーター・ケーニヒ、コートナー役はマルテイン・ガントナーなどだった。
主役たちはドイツ人であるので言語上の問題がないのでのびのびと演じていたように見えた。
ヨハン・ボータは「アイーダ」のラダメス役、「オテロ」のタイトルロール、ハンス=ペーター・ケーニヒは「神々の黄昏」のハーゲン役で見聞きしていたが、他のキャストは初めてであった。今後、METオペラで楽しむことになるのだろう。
長いので少々疲れたが、物語の展開、音楽の転調、大合唱などに圧倒された。

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みちのくの仏像展

H2723 平成27年2月3日に東京国立博物館で開催されている「みちのくの仏像」展に行ってきた。

前々から東北地方の寺院の仏像を拝観に行きたいと思っていたので一堂に展示されている今回は見逃すわけにはいかないと勇んで(?)出かけた。
以外に空いていたので約1時間、じっくりと鑑賞することが出来た。
14寺院から26体(国宝1体、重文12体)が展示されていた。寺院で拝観する時は堂内が暗く、遠くから拝観するので良く見えないが、今回は室内が明るくスポットライトで照らされ、近くまで行けたので衣文などの彫刻も良く見ることが出来た。
東北の仏像は口が小さく、ややひねっている仏像が多い印象を持った。厳しい自然に立ち向かっている雰囲気が表現されているように思った。
今回の私にとっての目玉は東北の三つの薬師如来だった。
1.福島県の勝常寺の薬師三尊像(国宝、平安時代9世紀)
  本尊の薬師如来坐像は欅の一本作りであるが木製のようには見えない。像は胸板が 
  厚くがっしりしている。顔はおだやかな顔をしている。右脇侍の日光菩薩立像、左脇侍
  の月光菩薩立像は奈良の薬師寺の像ほどではないが腰を外にひねっていた。
2.岩手県の黒石寺の薬師如来坐像(重文、貞観4年⦅862年⦆の墨書銘)、日光、月光菩
  薩立像(平安時代12世紀)。
  薬師如来坐像は厳しい顔つきをしていた。日光菩薩は男らしい顔つき、月光菩薩はや
  さしい女性的な顔つきをしていた。
  両仏像ともに黒光りしていて金属製のように見えた。
3.宮城県の双林寺の薬師如来坐像(重文、平安時代9世紀)
  欅の一本作りで木製であることが解る。勝常寺の像も欅で木の面がつやつやして
  滑らかの様に見えたが、こちらの像の木の面はざらざらとしている様に見えた
  (時間の経過のためなのか、それとも保存環境のためなのかな)。顔は瞑想をしている
  雰囲気が良く出ていた。
三つの薬師如来はそれぞれに特徴があるが、仏教に疎い私が強いて一番気にいった
像をあげるとすると勝常寺の薬師如来坐像だ(仏像を好き嫌いと判断するのは不謹慎であると思います。美術品の視点での判断とお許しください)。
どっしりとして優しく受け入れてくれる雰囲気を醸し出しているように感じたからだ。
以下にその他記憶に残った仏像を記録する。
4.岩手県の天台寺の聖観音菩薩立像(重文、平安時代11世紀)
  鉈彫像で衣文などが細かい横縞で彫られているのが印象的。
5.秋田県小沼神社の聖観音菩薩立像(平安時代10世紀)
  スリムで長身で腰がくびれている。現在のモデルの体型。
6.岩手県の成島毘沙門天堂の伝吉祥天立像(重文、平安時代12世紀)
  おだやかな顔立ち。見る人にほっとする気分を味わせてくれる。
7.山形県の本山慈恩寺の十二神将(丑神:チュウシン、寅神:インシン、卯神:ボウシン、
  酉神:ユウシンの4仏像)(重文、鎌倉時代13世紀)
  慈恩寺には過去2回拝観している。当時、拝観者は私だけだったので、職員の方に
  説明をしていただきながら12神将を鑑賞したことを思い出した。
  どの仏像も強靭な肉体と頑丈な甲冑が繊細に彫られていることに毎回感心している。
8.宮城県の給分浜観音堂の十一面観音菩薩立像(重文、鎌倉時代14世紀)
  3m位もある大きさに圧倒される。顔が大きく、大きな目、ひざ下が短い。下から拝む
  ことを意識して製作されたのではないか。
  頭上に七輪塔のようなものがあるが、今まで観て来た十一面観音像にはなかったので
  新しい発見をしたような気分になった。
都から遠く離れた地での地元に密着した仏像群を鑑賞出来た気がした。

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