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2020年3月

藤原歌劇団公演 ジュゼッペ・ヴェルディ 歌劇「リゴレット」

2020年3月26日(木)に録画してあった藤原歌劇団公演 ジュゼッペ・ヴェルディ 歌劇「リゴレット」(2020.3.9 NHK BSプレミアムで放映)を観た。2020年2月1日(土)に東京文化会館で公演。管弦楽:東京フイルハーモニー交響楽団、指揮:柴田真郁、演出:松本重孝、リゴレット:須藤慎吾、ジルダ:佐藤美枝子、マントヴァ公爵:笛田博昭、マッダーレナ:鳥木弥生、スパラフチーレ:伊藤貴之、モンテローネ伯爵:泉 良平、マルーロ:日野 進、ジョヴァンナ:河野めぐみ、ボルザ:井出 司、チェプラーノ伯爵:相沢 創、チェプラーノ伯爵夫人:相場 薫であった。イタリア語であるが日本語の字幕があった。物語はグァルティ・マルデ(実はマントヴァ公爵)に初恋をしたジルダがマントヴァ公爵に辱めを受けたことを知ったリゴレットが殺し屋のスパラフチーレにマントヴァ公爵の殺害を依頼する。そのことを知ったジルダはマントヴァ公爵の身代わりとなる。そのことを知らないリゴレットは瀕死のジルダの死を看取り「呪いだ」と絶叫する悲劇。素晴らしいアリアや重唱が沢山あったが、私が気に入った歌唱を列挙する。醜い体型で道化師のリゴレットが家政婦ジョヴァンナに娘のジルダを「この花を守ってくれ」と頼む歌は娘が愛おしい父親の感情が伝わってきた。ジルダのアリア「寝ても覚めても」、「いとしい名よ」は初恋の相手グァルティ・マルデ(実はマントヴァ公爵)を思う乙女心が出ていた。女たらしのマントヴァ公爵が歌う超有名なアリア「女心の歌」はプレイボーイにふさわしい歌だった。ジルダ役の佐藤美枝子の高音とコロラトゥーラ唱法が凄かった。

 

 

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二期会オペラ「蝶々夫人」

3月9日にBSプレミアムで放映された二期会公演 ジャコモ・プッチーニの歌劇「蝶々夫人」を観た。指揮:アンドレア・バッティストーニ、演出:宮本亜門、衣装:高田賢三、蝶々夫人:大村博美、ピンカートン:小原啓楼、シャープレス:久保和範、スズキ:花房英理子など。芸者達の色鮮やかな着物、蝶々夫人の和洋折衷のドレス、障子をイメージした入り口と丸窓のような窓のある小さな家、宮本亜門の演出が印象に残った。病床にあるピンカートンが青年となった息子に手紙を書き、それを読んだ青年が30年前の物語を見つめると言う趣向。従って、青年が無口で各場面に顔を出して成り行きを見ている中で物語が進行する。結末は、子供をピンカートンに渡した蝶々夫人が「誇りを持って生きられないのなら誇りを持って死ぬ」と小刀で自殺する悲劇。通常はここで終わるが、宮本亜門は追加で病床のピンカートンが「蝶々さん」と叫び、お互いに愛している二人が手に手を取って消えていく場面でエンドとした。蝶々夫人とピンカートンが結婚の時に歌う「愛の二重唱」、帰国したピンカートンを待ちわびる蝶々夫人の超有名なアリア「ある晴れた日に」、ピンカートンを迎えるために庭に花を蒔く蝶々夫人とスズキの「花の二重唱」、後悔するピンカートンのアリア「愛の家よさようなら」など素晴らしかった。特に大村博美の場に応じた声質を変えた歌唱、顔の表情、演技は素晴らしかった。

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MET Nightly Opera「エフゲニー・オネーギン」

MET Nightly Opera Streamの最終の7日目は2007年2月24日に公演したピヨートル・チャイコフスキー作曲 歌劇「エフゲニー・オネーギン」。指揮:ワレリー・ゲルギエフ、オネーギン:ディミトリ・ホヴォロストフスキー、タチャーナ:ルネ・フレミング、レンスキー:ラモン・バルガス、オルガ:エレナ・ザレンバ、グレーミン:シーゲイ・アレクサシキン。言語はロシア語であるが、英語字幕が付いた。各幕によって主役が異なる印象を受けた。第一幕はタチャーナ、第二幕はオネーギンとレンスキー、第三幕はオネーギン。各主役が長い歌唱で物語を語り各主役の心理を歌っていた。第一幕の「手紙の場」ではオネーギンに恋するタチャーナは心の葛藤の末にオネーギンにラブレターを書くが、オネーギンは「兄として愛する」と断り手紙を戻す。一方、タチャーナの妹のオルガとレンスキーは愛を語る二重唱を歌う。第二幕ではレンスキーが舞踏会でオルガがオネーギンと親しく踊る様子にやきもちを焼き、オルガと口論になると共に長年の友人のオネーギンと格闘になる。レンスキーはオネーギンとの思いでのアリア「若き日の輝きは」を歌う。二人は二重唱で過去の友情を歌う。その後、決闘を行いレンスキーは銃殺されてしまう。一方、タチャーナは舞踏会でフランス人歌手グレーミンから愛の歌を聴き、好意を持つ。第三幕では数年後にロシアに戻ったオネーギンがグレーミン宮殿を訪れ、グレーミン夫人となったタチャーナに会う。グレーミングはアリアで「タチャーナを愛していること。若さと幸福をもたらしてくれている」と歌う。オネーギンは夫人に猛烈にアッタクするが、夫人は心では「今でも愛している」が、妻であり過去には戻れないと去って行く。この場面の二人のやりとりは迫力があった。今日で無料配信が終わった。コロナウイルスで外出自粛の時に一週間をMETオペラで過ごせたのは幸いであった。次はどのように過ごそうかな。

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MET Nightly Opera 「ランメルモールのルチア」

MET Nightly Opera Streamの6日目は2009年2月7日に公演したガエタエーノ・ドニゼッテイ作曲 歌劇「ランメルモールのルチア」。指揮:マルコ・アルミリアート、演出:メアリー・ジマーマン、ルチア:アンナ・ネトレプコ、エドガルド:ピヨトール・ベチャワ(ロランド・ヴィリャソンの代役)、エンリーコ:マリューシュ・クヴィエチェン、ライモンド:イルダール・アブドラザコフ、アリッサ:ミカエラ・マルテヌス、アルトゥーロ:コリン・リー、ノルマンノ:マイケル・マイヤース。言語はイタリア語であるが、英語字幕が付いた。前奏曲はホルンの沈んだ不吉な予感の音楽で始まった。兄エンリーコは妹のルチアと経済的支援をしてくれるアルトゥーロと政略結婚をさせようとしている。ルチアはエンリーコと敵対するエドガルトに恋をしている。ルチアはエドガルトの祖先が自分の祖先の娘を殺して投げ入れた泉で亡霊を観て「あなたは沈黙に閉ざされ」を歌う。エドガルトが来て、ニ重唱「吐息は微風に乗って」を歌う。エンリーコはルチアがエドガルドに書いた手紙を妨害し、逆にエドガルドが「他の女性に心を移した」という偽手紙をルチアに渡した。エドガルドの裏切りにショックを受けたルチアとエンリーコが二重唱「ぞっとするような青白さ」を歌う。放心状態のルチアはアルトゥーロとの結婚契約にサインしてしまう。お祝いのパーティの時にルチアが部屋でアルトゥーロを刺し殺す。乱心したルチアが有名な「狂乱の場」で長大なアリア「天国はあなたと一緒なら美しい所です」などを歌う。エルガエルトはエンリーコとの決闘のため父親の墓に来て「ここに父の亡霊が」を歌う(塔の場)。その後、ルチアが死んだことを知り剣で自殺する。神の前でルチアと結ばれる「神の元へと翼を広げた君よ」などの長いアリアを歌う。愛する二人が死んでしまうという悲劇。素晴らしい二重唱、合唱、アリアなどが沢山あった。このオペラでは歌唱技法(コロラトゥーラ唱法など)、心情表現、演技が求められるそうだが、ネトレプコ、ベチャワは適役だったと思う。

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MET Nightly Opera 「連隊の娘」

MET Nightly Opera Streamの5日目は2008年4月26日に公演したガエタエーノ・ドニゼッテイ作曲オペラ・コミック「連隊の娘」。指揮:マルコ・アルミリアート、演出:ロラン・ペリー、マリー:ナタリー・デセイ、トニオ:ファン・ディエゴ・フローレス、シュルピス:アレッサンドロ・コルベリ、ベッケンフィールド侯爵夫人:フェリシティ・パルマー。8:30頃に申し込んだら直ぐに繋がった。約2時間30分の映像配信だった。言語はフランス語であるが、英語字幕が付いた。
オペラ・コミックと言われているように、アリア、二重唱、合唱、台詞、コミカルな演技で観客を爆笑の渦に巻き込んでいた。特に軍隊で育った娘マリー役のデセイと軍隊の長でマリーの父親代わりの役のコベリの演技はコメディアン並の演技だった。前奏曲はホーンで始まり、フルートやピッコロが加わり、軍隊での朝明けのイメージであった。続いて行進曲風の演奏が続いた。第一幕ではコルベリとデセイの二重唱「戦場に生まれ」でマリーが軍隊で育った経緯が歌われた。デセイとフローレスの二重唱「あの一瞬から」で二人が好意を持っている仲であることを歌った。フローレスが超高音のハイCの9連発で有名な「友よ、今日は楽しい日」で軍人達からスパイ容疑がはれて、友人として、またマリーとの交際が認められた喜びを歌った。観衆の拍手が止まず、アンコールの声援も出たが、喉の負担を考えてか行わなかった。デセイのアリア「さようなら」はマリーの叔母(実は母)のベッケンフィールド侯爵夫人に叔母の家に無理に連れていかれるマリーが軍人達との別れ(Now it's time to leave.Imust lesve now)を歌った。静かで美しい曲のジーンと胸に来る歌だった。第二幕で花嫁修業で叔母に歌のレッスンを受けた時に、軍隊の時に歌った「連隊の歌」が忘れられなくデセイが「身分も富も」いらないと嘆き悲しむ歌を歌う。大尉に昇進したトニオが叔母の館に来て、「マリーの側にいたい」と訴え、叔母も実はマリーは自分の子と話して、二人の結婚を許す。オペラでは悲劇の結末が多いが、目出度しで終わった。デセイ、フローレスのベルカント、コロラトゥーラ唱法が素晴らしかった。二人にBravi!!

追記:2019年12月14日(土)にサントリーホールで「ファン・ディエゴ・フローレス テノールコンサート」で生のハイCを聴いた。凄いの一言。

 

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MET Nightly Opera「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」

MET Nightly Opera Streamの4日目は2018年12月15日に公演したジュゼッペ・ヴェルディ作曲「椿姫(ラ・トラヴィアータ:道を踏み外した女」。指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、演出:マイケル・メイヤー、ヴィオレッタ・ヴァレリー:ディアナ・ダムラウ、アルフレード・ジェルモン:ファン・ディエゴ・フローレス、ジョルジュ・ジェルモン:クイン・ケルシー。8:20頃に申し込んだら直ぐに繋がった。約2時間30分の映像配信だった。言語はイタリア語であるが、英語字幕が付いた。有名かつ人気のあるオペラで名曲、名アリアが沢山ある。前奏曲は美しく、物悲しくて物語の結末を暗示するように感じた。この時の舞台ではヴィオレッタが亡くなりアルフレード・ジェルモンが嘆き悲しんでいる最終場面が演じられていた。前奏曲終了後に第一幕が始まり、物語が始まる演出だった。フローレスとダムラウの「乾杯の歌」、ダムラウの「きっと、あの方なのね~花から花へ」の歌唱が素晴らしかった。第二幕ではケルシーの「神さまは私に天使のような娘を」、「プロヴァンスの海と陸」は家族への愛、父の息子への愛情を感じさせる曲だった。第三幕ではダムラウの「さようなら、過ぎ去った時よ」は悲しく、フローレスとダムラウの二重唱「パリを離れよう」は改めて新しい生活を始める決意が感じられた。ダムラウ、フローレス、ケルシーにBravi!。

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MET Nightly Opera 「イル・トロヴァトーレ」

MET Nightly Opera Streamの3日目は2015年10月3日に公演したジュゼッペ・ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ(吟遊詩人で騎士階級、戦いにも参加する)」。指揮:マルコ・アルミリアート、演出:デイヴィッド・マクヴィカー、レオノーラ:アンナ・ネトレプコ、アズチューナ:ドロラ・ザジック、マンリーコ:ヨンフン・リー、ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロフトフスキー 、フェランド:ステファン・コツァン。15:40頃に申し込んだら直ぐに繋がった。3時間強の映像配信だった。言語はイタリア語であるが、英語字幕が付いた。レオノーラ 役のアンア・ネトレプコの「恋はばら色の翼に乗って」など迫力のある歌唱が素晴らしかった。私が好きだったバリトンのディミトリ・ホヴォロフトフスキーはこの公演の2年後の2017年10月16日に脳腫瘍で亡くなった。残念だった。今日の映像のカーテンコールで指揮者のマルコ・アルミリアートがディミトリ・ホヴォロフトフスキーを呼んで観客のスタンディング オーベーションに応えさせていたので、病魔と闘いながら出演していたのかも知れない。ルーナ伯爵役として「君の微笑み」などを熱唱していた。マンリーコ役のヨンフン・リーは初めて聴いたが、「見よ、恐ろしき炎」などを太い声で歌った。また、第二幕のジプシーの超有名な合唱「鍛冶屋の合唱(アンヴィル・コーラス)」は迫力があった。

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MET Nightly Opera「ラ・ボエーム」

MET Nightly Opera Streamの2日目は2008年4月5日に公演したプッチーニ作曲「ラ・ボエーム」。指揮:ニコラ・プリスカ、演出:フランコ・ゼフィレッリ、ミミ:アンジェラ・ゲオルギュー、ロドルフォ:ラモン・ヴァルガス、ムゼッタ:アイノア・アルテタ、マルチェッロ:リュドヴィク・テジェ、コルリーネ:オレン・グラダス、ショナール:クイン・ケルシー。8:50頃に申し込んだら57,136番目で9:00頃に繋がった。2時間強の映像配信だった。言語はイタリア語であるが、英語字幕が付いたので、おおまかな英訳の理解、音楽、歌手の動作や顔の表情で各場面の雰囲気は察知出来た。このオペラも人気があり数多く上演されている。第一幕のロドルフォ 役のヴァルガスのアリア「冷たき手を」、ミミ 役のゲオルギューの「私の名はミミ」、第二幕のムゼッタ 役のアルテタの「ムゼッタのワルツ」は素晴らしかった。

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MET Nightly Opera 「カルメン」

METroporitan operaではコロナウイルスのため劇場公演を中断している。そのお詫びも兼ねて以前に公演した人気オペラを「Nightly Opera Stream(NY Time PM7:30から無料のNET配信)」を開始した。今日は10年前に新宿ピカデリーでLIVE VIEWINGで観た「カルメン」の配信があったので鑑賞?した(フランス語なので意味はわからなかったが、ストーリーは覚えていたのでなんとか楽しめた)。演奏:METオペラ管弦楽団、指揮:ヤニック・ネゼ=セガン(現METの音楽監督)、演出:リチャード・エア、カルメン:エリーナ・ガランチャ、ミカエラ:バルバラ・フリットリ、ドン・ホセ:ロベルト・アラーニャ 、エスカミーリョ:テディタフ・ローズ(公演の3時間前に代役)。私は上記ユニットの「カルメン」が好きでブルーレイCDも持っている。メゾソプラノのエリーナ・ガランチャ、ソプラノのバルバラ・フリットリ、テノールのロベルト・アラーニャは好きな歌手で、他のオペラでも観ている。エリーナ・ガランチャは今年(2020年)の5月23日(日)、バルバラ・フリットリは2014年6月4日(水)の来日コンサートに参加予定、参加をしている。

「Nightly Opera Stream」で今後配信されるオペラ(日本時間の午前8:30から)は18日(水)ラ・ボエーム、19日(木)トラヴァトーレ、20日(金)椿姫(ラ・トラヴィアータ)、21日(土)連隊の娘、22日(日)ランメルモールのルチア、23日(月)エフゲニー・オネーギン。イタリア語やロシア語で字幕がないので、言葉は解らないがLIVE VIEWINGで観たストーリーを思い出しながら演奏と歌唱を楽しめればと思っている。

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