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2020年4月

MET Nightly OPERA「マリア・ストゥアルダ」

MET ガエターノ・ドニゼッテイ作曲 「マリア・ストゥアルダ(2013.1.19公演)」、(日本時間2020. 4.29 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:Maurizio Benini(マウリュオ・ベニーニ)、演出:Davit MacVicar(ディヴィット・マクヴィカー)、Mary Stuart(Maria Stuarda)(スコットランド王女、マリア・ストゥアルダ):Joyce DiDonato(ジョイス・ディドナート)、Queen Elizabeth(Elisabetta)(英国王女、エリザベッタ):Elza Van Den Heever(エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー)、Robert(Roberto) Dudley,Earl of Leicester(レスター伯爵エンリーコ):Matthew Polenzani(マシュー・ポレンザーニ)、Jane(Anna) Kenedy,Maria’s Lady in Waiting(マリアの侍女アンア):Maria Zifchak(マリア・ジチャック)、George(Giorgio) Talbot(タルボ):Matthew Rose(マシュー・ローズ)、William(Guglielmo) Cesil,Lord Burghley,Elizabeth’sSecretary of State(セシル):Joshua Hopkins(ジョシュア・ホプキンズ)。エンリーコ伯爵を巡るエリザベッタ王女とマリア・ストゥアルダの女の闘い。物語は英国女王エリザベッタは幽閉されているスコットランド王女マリア・ストゥアルダを釈放し、二人で話し合って欲しいと言う伯爵エンリーコの提案で会う。エリザベッタはエンリーコがマリアを愛していることへの焼きもちから、マリアに高慢な態度で接する。はじめは慈悲を求めていたマリアがエリザベッタの出生の秘密を「卑しい私生児の娘」と罵ったことからマリアは死刑の判決を受ける。嫉妬に燃えたエリザベッタは死刑執行書にサイインし、エンリーコに立ち会いを命じる。マリアはエリザベッタを許すとともに駆け付けたエンリーコに別れを告げ首切り台へと向かう。エリザベッタとマリアが会った場面の双方の迫力が凄かった。歌唱的には、第一幕のマリア登場の場でのアリア「空を軽やかに渡る雲よ」、第二幕のエンリーコとマリアの二重唱「すべての者たちから見捨てられて」、マリアとエリザベッタの対決の場でのマリアの「恥ずべき売春婦!」など素晴らしい曲があった。
メソソプラノのジョイス・ディドナートの歌唱力、演技力は素晴らしかった。テロールのマシュー・ポレンザーニも味のある歌唱だった。



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MET Nightly OPERA「アンナ・ボレーナ」

MET ガエターノ・ドニゼッテイ作曲 「アンナ・ボレーナ(2011.10.15公演)」、(日本時間2020. 4.28 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:マルコ・アルミリアート、演出:ディヴィット・マクヴィカー、Anne Boleyn(Anna Bolena)(王妃アンナ・ボレーナ):Anna Netrebko(アンナ・ネトレプコ)、Henry(Enrico)(英国王エンリーコ):Ildar Abdrazakov(イルダール・アブドラザコフ)、Jane(Giovanna) Seymour(王妃の侍女ジョヴァンナ):Ekaterina Gubanova(エカテリーナ・グバノヴァ)、Lord Richard(Ricardo) Percy(王妃の元の恋人ペルシ):Stepen Costello(スティーヴン・コステロ)、Mark Smeaton(リュート弾きスメアトン):Tamara Mumford(タマラ・ムンフォード)、Lord Rochefort(王妃の兄ロチェフォルト):Keith Miller(キース・ミラー)、Sir Hervey(法廷管理人ファーベイ):Edurdo Valdesu(エデゥルド・バルデス)。ベルカント オペラでアジリタもあり、ドラマティックな愛憎劇だった。物語は王エンリーコは王妃アンナ・ボレーナの侍女のジョヴァンナを愛しているので、王妃との関係を切ろうとしている。そのための策略としてペルシと王妃の関係を調べる。ロチェフォルトの手引きで王妃とペルシが会った現場を王妃を愛しているスメアトンが見る。王妃、兄、ペルシが逮捕され、無実を訴えるも、スメアトンの拷問による嘘の証言により有罪となる。兄、ペルシが処刑され悲しみのあまり気がふれてしまう(狂気の場)。王とジョヴァンナの結婚祝賀の大砲の音を聞きながら命をなくす。第一幕のエンリーコとジョヴァンナの二重唱「私のすべての光が」、第二幕のジョヴァンナと王妃の二重唱「王座が約束されている不幸な女」、狂乱の場での王妃の長いアリア「スメアトン、リュートを弾かないのは」など素晴らしい歌唱があった。







 

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MET Nightly OPERA「La cenerentola(ラ・チェネレントラ)」

4月27日(月)にMET ジョアキーノ・ロッシーニ作曲 オペラ・ブッファ(喜歌劇)「ラ・チェネレントラ(2014.5.10公演)」、(日本時間2020. 4.27 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:ファビオ・ルイージ、演出:チェーザレ・リエーヴィ、Angelina(アンジェリーナ)/Cenerentola(男爵に嫁いだ亡き母の娘チェネレントラ):Joyce Didonato(ジョイス・ディドナート)、Don Ramiro(王子ドン・ラミーロ):Juan Diego Florez(フアン・ディエゴ・フローレス)、Don Magnifico(男爵ドン・アニフィコ):Alessandro Corbelli(アレッサンドロ・コルベッリ)、Alidoro(王子の後見人アリドーロ):Luka Pisaroni(ルカ・ピザローニ)、Dandini(王子の従者ダンディーニ):Pietro Spagnoli(ピエトロ・スパニョーリ)、Clorinda(男爵の娘クロリンダ):Rachelle Durkin(ラチェーレ・デュルキン)、Tisbe(男爵の娘ティスベ):Patricia Risley(パトリシア・リスレイ)。原作はフランス人のペローが書いた「灰かぶり(サンドリオン/シンデレラ)」。物語は義父マニフィコと実の娘のクロリンダとティスベに虐げられていたチェネレントラが王子のラミーロと恋仲となり目出度く結婚するというシンデレラ物語。その間、王子の後見人のアリドーロが乞食姿で男爵邸を訪れた時にチェネレントラのみが、食べ物を施す。王子は花嫁を探すために、従者と入れ替わる。王子となったダンディーニが男爵邸を訪れ、男爵と二人の娘の品定めを行う(この場面が結構長く捧腹絶倒の連続)。乞食姿を解いたアリドーロがチェネレントラのために衣装や装飾品を用意し、宮廷に行かせる。従者姿の王子はチェネレントラに恋心を抱きプロポーズするが、チェネレントラは腕輪を渡し、同じ腕輪を持った女性を見出しプロポーズするようにと言って別れる。王子姿のダンディーニと従者姿のラミーロは本当の姿に戻る。腕輪の女性探しをする王子は男爵邸でチェネレントラの腕輪を見つけ求婚する。テンポの速い歌唱と言うより語りに近い歌が多く、緊迫感が凄かった。また、チェネレントラ役のディドナートと王子役のフローレスの高音とコロラトゥーラは聴きごたえがあった。男爵役のコルベッリ、娘役のデュルキン、リスレイ、従者役のスパニョーリのおどけた歌唱や演技は面白かった(コメディアンの様だった)。後見人役のアリドーロは誠実な男のイメージで歌唱、演技ともに好感を持てた。歌はディドナートとフローレスの二重唱「何とも愛らしい」、フローレスのアリア「あの娘を探し出してみせる」、ディドナートのアリア「悲しみと涙のうちに生まれ」、ディドナートとフローレスの二重唱「重大な秘密」、コルベッリのアリア「監督、管理人、総裁、酒蔵番」など素晴らしかった。















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新国立劇場公演」「エフゲイ・オネーギン」

4月25日(土)に新国立劇場「巣ごもりシアター(無料配信)」ピヨトール・イリイチ・チャイコフスキー作曲「エウゲン・オネーギン」(2019.10.1新国立劇場オペラハウス公演)を観た。管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、指揮:アンドリー・ユルケヴィチ、演出:ドミトリー・ベルトマン、タチャーナ:エフゲニア・ムラーヴェワ、エフゲン・オネーギン:ワシリー・ラデューク、詩人レンスキー:パーヴェル・コルガーデン、オリガ:鳥木弥生、グレーミン公爵:アレクセイ・ティホミーロ、ラリーナ:森山京子、フィリッピェヴナ:竹本節子、ザレッキー:成田博之、トリチ:升島唯博、隊長:細岡雅哉、合唱の先唱者:真野郁夫。言語がロシア語だが日本語の字幕が読みやすかった。物語はタチャーナとオリガ姉妹宅に近隣のレンスキーに連れられたオネーギンが訪れる。オルガはレンスキーと恋仲だった。内気で夢想家のタチャーナがオネーギンに一目ぼれする。タチャーナはオネーギンに思いを手紙にして届ける。オネーギンはタチャーナに対し、「兄の様に愛しているが結婚は出来ない。自制心を大切にしなさ」と断る。レンスキーは舞踏会でオネーギンがオルガと親しく踊るのを見て嫉妬する。レンスキーとオネーギンは喧嘩となり決闘をすることになる。決闘でオネーギンはレンスキーを射殺する。数年後にオネーギンは外国から戻った日に、グレーミン公爵邸を訪れ、タチャーナが侯爵夫人になったことを知る。昔を思い出して「心が乱れオネーギンに対する情熱が戻った」タチャーナにオネーギンは強く迫るが、タチャーナは「生涯夫に操を捧げる」と去って行く。オネーギンは「何と惨めな運命だ」と絶叫し終わる。第一幕でタチャーナが手紙を書くのに思い悩む「手紙の場」でのアリア「あなたは誰?私の天使か守護者、それとも誘惑者でしょうか」は思い悩む少女の気持ちが良く出ていた。第二幕の舞踏会でフランス人歌手のトリケが歌う「タチャーナ」の歌の時のトリケの酔っぱらいぶりが面白かった。決闘前に子供の時からオルガと親しかったレンスキーが歌う「青春は遠く過ぎ去り」は切なかった。第三幕でグレーミン公爵がタチャーナは「生命と若さと幸せを与えてくれた」と歌う「恋は年齢なんか問わないもの」はグレーミン公爵のタチャーナに対する愛情表現が素晴らしかった。

 

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MET Nightly OPERA「メリー・ヴィドウ」

4月24日(金)にMET フランツ・レハール作曲 オペレッタ「メリー・ウィドウ(2015.1.17公演)」、(日本時間2020. 4.24 8:30~Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。英語、歌詞だけ字幕に英語。指揮:アンドリュー・デイヴィス、演出:スーザン・ストローマン、ハンナ・グラヴァリ:ルネ・フレミング、ダニロ・ダニロヴィッチ:ネイサン・ガン、ヴァランシェンヌ:ケリー・オハラ、ミルコ・ツェータ男爵:トーマス・アレン、カミュー・ド・ロシヨン:アレック・シュローダ、ラウル・ド・サン・ブリオシュ:アレクサンダー・ルイス、シルヴィアーネ:エマリエ・サボイ、クロモウ:ダニエル・モッブス、オルガ:ウォーリス・ギュンタ。物語はハンナが小国ポンテヴェドロの銀行家で富豪の夫の遺産を受け取ることになった。公使ツェータ男爵はその遺産が国庫に算入されるように書記官のダニロと結婚させようとする。その間、ツェータ男爵の妻のヴァランシェンヌとフランス人ロシヨシとの浮気ざた、過去に恋人同士だったハンナとダニロはお互い愛しているが、言い出せないストーリーなどが展開される。最終的にはハンナとダニロは結婚することに、ツェータ男爵とヴァランシェンヌは和解することになり目出度し目出度しとなる。このオペレッタの音楽は優雅で親しみやすい音楽なので大好きだ。前奏は「メリーウィドウワルツ」、「ヴィリアの歌」のメロディーに乗って華やかなワルツの舞踏で始まる。第一幕でハンナは「殿方のご親切は財産目当て?」で登場。ダニロは「おお、祖国よ」で登場。夜会で「メリー・ウィドウ・ワルツ」の演奏に乗ってハンナとダニロが踊る。第二幕のハンナ主催の宴会で、ハンナが、森の精ヴィリア(ハンナ)に恋する若い狩人(ダニロ)の物語「ヴィリアの歌」、ダニロ、ツェータ男爵他6名の男性が女の扱いは難しいと「女、女、女のマーチ」、ヴァランシェンヌとカミューが逢引きで二重唱「さぁ、あずま屋へ」、ダニロがハンナへの気持ちをたとえ話「王子と王女の物語」を歌う。第三幕は「女、女、女のマーチ」のメロディーに乗ってバレー団や踊り子たちの華やかなカンカンダンスが繰り広げられる。ヴァランシェンヌ役のブロードウェイのミュージカルスターのケリー・オハラも歌と踊りを熱演した。その後、ハンナとダニロが超有名な二重唱「唇は語らず」を歌う。最後は一同で「女、女、女のマーチ」の合唱でフィナーレ。ハンアナ役のフレミングは演技、歌唱ともに素晴らしかった。







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MET Nightly OPERA「ホフマン物語」

4月23日(木)にMET ジャック・オッフェンバック作曲 「ホフマン物語(2009.12.19公演)」を観た(日本時間2020. 4.23 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)。フランス語で字幕は英語。指揮:ジェイムス・レヴァイン、演出:バーレット・シャー、ホフマン:ジョセフ・カレーハ、ホフマンの友人ニクラウス(ミューズ):ケイト・リンゼイ、オランピア:キャスリーン・キム、アントニア/歌姫ステラ:アンナ・ネトレプコ、ジュリエッタ:エカテリーナ・グバノヴァ、リンドルフ/謎の男/医師ミラクル博士/魔術師ダペルトット:アラン・ヘルド。このオペラは未完でオッフェンバックが亡くなったので、色々な版があり、決定版がないとのこと。構成はホフマンの三つの恋をオムニバス風につなげたもの。プロローグではミューズと共に酒場に現れたホフマンが三つの恋物語を思いだす。第一幕はホフマンが発明家スパランザーニの家で、謎の男から買った眼鏡を掛けると自動人形のオリンピアに惚れてしまう。オリンピアは故障で壊れてしまいホフマンの恋は終わる。第二幕はホフマンと父親から歌うことを禁じられているアントニアは恋仲になる。アントニアは医師のミラクル博士の魔法により歌えるようになるが亡くなってしまう。第三幕は魔術師ダペルトットの娼婦ジュリエッタの魅力に取りつかれたホフマンは影を奪われてしまう。ジュリエッタとダペルトットはゴンドラで去ってしまう。エピローグでは酒場に、ホフマンが恋している歌姫のステラが現れたがホフマンが酔いつぶれているので、リンドルフと去ってしまう。第一幕のホフマン役のカレーハの「クライザックの歌」、オランピア役のキムの「生垣に小鳥たちが」、第二幕のアントニア役のネトレプコの「私の恋はすべてあなたのもの」、第三幕のミューズ役のリンゼイとジュリエッタ役のグバノヴァの二重唱「舟歌」は素晴らしかった。

 

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MET Nightly OPERA「トスカ」

4月22日(火)にジャコモ・プッチーニ作曲 「トスカ(2018.1.27公演)」、(日本時間2020. 4.22 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:エマニュエル・ヴィラウメ(ジェイムス・レヴァインから交代)、演出:デイヴィッド・マクヴィカー、トスカ:ソニア・ヨンチェヴァ、カヴァラドッシ:ヴィットーリオ・グリゴーロ、スカルピア男爵:ジェリコ・ルチッチ(ブリン・ターフェルから交代)。第二幕でスカルピア警視総監から関係を迫られるトスカが歌う「歌に生き恋に生きる」、第三幕で銃殺前にトスカへの思いを歌うカヴァラドッシの「星は光りぬ」は大好きな曲だ。ヨンチェヴァ、グリゴーロ、ルチッチの歌唱は素晴らしかった。







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MET Nightly OPERA「エレクトラ」

4月21日(火)にMET リヒャルド・シュトラウス作曲 楽劇「エレクトラ(2016.4.30公演)」(日本時間2020. 4.21 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。ドイツ語で字幕は英語。指揮:エサ=ベッカ・サロネン、演出:パトリス・シェター、エレクトラ:ニーナ・ステンメ、クリソテミス:エイドリアン・ピエチョンカ、クリテムネストラ:ヴァルトラウト・マイヤー、エキスト:ブルクハルド・ウルリヒ、オレスト:エリック・オーウェンズ。時代設定を現在にし、洋服は現代風。物語は全一幕。父親アメガメムノンが母親クリテムネストラと情夫エギストに殺されたエレクトラが宮殿でみすぼらしい生活をしている。弟のオレストは国外に逃れたが、死んだという知らせがあり、エレクトラは悲嘆にくれる。変装したオレストが使者として訪れ、エレクトラに母親と情夫を殺害する思いを告げる。それを聞いてエレクトラはほっとする。オレストが母親、情夫を殺害する。民衆はオレストを支持する。エレクトラ役のステンメが出ずっぱりで、色々な心情を吐露する歌を歌う。父を想うモノローグなど歌唱力の凄さに驚いた。音楽的には「ばらの騎士」などの優雅な音楽とは全然違って強力な音楽であった。

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新国立劇場「巣ごもりシアター(無料配信)」プッシーニ「トゥーランドット」 新国立劇場「巣ごもりシアター(無料配信)」ジャコモ・プッシーニ「トゥーランドット」(2019.7.20

4月21日(火)に新国立劇場「巣ごもりシアター(無料配信)」ジャコモ・プッシーニ「トゥーランドット」(2019.7.20公演)を観た。言語がイタリア語だが日本語の字幕が大きく読みやすかった。管弦楽:バルセロナ交響楽団、指揮:大野和士、演出:アレックス・オリエ、トゥーランドット:イレーネ・テオリン、カラフ:テオドール・イリンカイ、リュー:中村恵理、ティムール:リッカルド・ザネッラート、アルトゥム皇帝:持木 弘、ピン:桝 貴志、パン:与儀 功、ポン:村上敏明、官吏:豊島祐臺、ペルシャの王子:真野郁夫、侍女Ⅰ:黒沢明子、侍女Ⅱ:岩本真理。時代設置を現代に置き代え、服装は現代風の洋服。映像は黒く白黒映画の様な感じだった。物語は先祖の王女が他国に攻められ死んだことがトラウマとなり、氷の様に冷たい心になったトゥーランドット姫に三つの謎を正解すれば結婚、失敗すれば斬首の条件で多くの外国の王子が挑戦したが皆失敗している。カラフは父親のティムール王や召使のリューの反対を押し切って挑戦する。第一の謎は「蘇るもの」は「希望」、第二の「炎でなく夕焼けの様に輝くもの」は「血潮」、第三の「火を与える氷とは」は「トゥーランドット」と正解し結婚の権利を得る。しかし、トゥーランドット姫は結婚を嫌がる。カラフは自分の名前が解らなかったら結婚すること、解ったら結婚を諦めると言う条件を出す。トゥーランドット姫は明朝までに絶対に名前を探せと命じる。カラフは有名な「誰も寝てはなら」を歌う。カラフを愛しているリューが名前を言えと折檻されるが言わない。トゥーランドット姫はリューになぜそんなに強いのかと尋ねると、「私の愛」との答えを聴いて、心の氷が解ける。明け方、カラフはトゥーランドット姫に自ら名前を名乗る。いくつか観た「トゥーランドット」では、ハッピーエンドになるが、今回はトゥーランドット姫が自殺という悲劇にしていた。第一幕のカラフが挑戦すると言った時のカラフとリューのやり取り、第三幕の上記の「誰も寝てはならぬ」、カラフとトゥーランドット姫との二重唱などが良かった。

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MET Nightly OPERA「ばらの騎士」

4月20日(月)に恋愛コメディ「ばらの」騎士(2017.5.13)を観た。指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、演出:ロバート・カーセン、元帥夫人:ルネ・フレミング、オクタヴィアン:エリーナ・ガランチャ、ソフィー:エリン・モーリー、オックス男爵:ギュンター・グロイスベック、歌手:マシュー・ボレンザーニ。物語は青年オクタヴィアンと元帥夫人は恋愛関係にあったが、オクタヴィアンはオックス男爵の結婚相手のソフィーに「銀のばら」をとどけた時にソフィーに一目惚れしてしまう。オックス男爵とソフイーの結婚承諾書を結ぶにあたってドタバタ劇が展開される。ドタバタ劇が一段落したところで、年を感じてオクタビアンとの関係を断ち切ろうとする元帥夫人、ソフィーを愛しているが元帥夫人対して遠慮のあるオクタヴィアン、オクタヴィアンを愛しているが元帥夫人に気を使うソフィーの三者三様の思いが歌われる。最終的には元帥夫人が身を引きオクタヴィアンとソフィーが結ばれる。元帥夫人は歌手と手を携えて去る。ハッピーエンドの物語。第一幕のフレミングの「いつかあなたは私から去っていく」、「時の移ろい」に怯えるモノローグ、第三幕の上記のフレミング、ガランチャ、モーリーの三重唱、夢の様だと二人の愛を喜ぶガランチャ、モーリーの二重唱など素晴らしい歌唱だった。オックス男爵役のクロイスベックの傲慢で女を卑下するいやらしい中年男の演技が面白かった。熱演だ。



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MET Nightly OPERA  フランチェスコ・チレア作曲「アドリアーナ・ルクヴルール」

4月19日(日)にフランチェスコ・チレア作曲「アドリアーナ・ルクヴルール(MET2019.1.12公演)」を観た。指揮:ジャナンドレア・ノセダ、演出:デイヴィット・マクヴィカー、女優アドリアーナ・ルクヴルール:アンナ・ネトレプコ、ザクセン伯爵マウリツィオ:ピヨトール・ベチャワ、ブイヨン公妃:アニータ・ラチヴェリシュヴィリ、舞台監督ミショネ:アングロージョ・マエストリ、ブイヨン公爵:マウリツィオ・ムラーロ。物語はマウリツィオを巡って女優のアドリアーナと元愛人のブイヨン公妃が対立し、ブイヨン公妃からマウリツィオの名前で送られた毒を塗られたスミレの花により死んでしまうという悲劇(実はスミレの花はマウリツィオが間違ってブイヨン公妃に送ってしまい、ブイヨン公妃が毒を仕掛けてアドリアーナに届けた)。第一幕では開幕前の舞台裏でアドリアーナが登場しアリア「私は芸術の卑しい下僕」、モノローグ「ああ、今日は何をしてしまったのか」を歌う。マウリツィオが来て「あなたの優しきほほえみ」を歌う。第二幕でブイヨン公妃がマウリツィオとの関係を「苦い喜び、甘い苦しみ」と歌う。第三幕ではダンス「パリスの審判」が踊られ、マウリツィオが軍隊での武勇伝「かのロシアのメンシコフは命を受けました」を歌う。公爵の提案でアドリアーナがラシーヌの「フェードル」の中の「みだらな女たちを非難する」一節をブイヨン公妃にあてつけがましく朗読する。これがブイヨン公妃の恨みを買うことになる。第四幕ではアドリアーナの誕生日に送られてきたスミレの花が萎れているのを、マウリツィオの愛が消えたと嘆いて「あわれな花」を歌う。死の直前に駆け付けたマウリツィオとアドリアーナとの愛の歌のやりとりの後に命が絶える。アンア・ネトレプコ、ピヨトール・ベチャワ、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ、アングロージョ・マエストリと実力者の歌唱は素晴らしかった。















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MET Nightly OPERA 「蝶々夫人」

4月18日(土)にジャコモ・プッチーニ作曲の「蝶々夫人(MET 2009.3.7)」を観た。指揮:パトリック・サマーズ、演出:アンソニー・ミンゲラ、蝶々さん:パトリシア・ラセット(クリスティーナ・ガリャルド=ドマスの代役)、スズキ:マリア・ジフチャック、ピンカートン:マルチェッロ・ジョルダーニ、シャープレス:ドゥウェイン・クロフト。曲には「さくらさくら」や「お江戸日本橋」など、演出には障子、提灯、子供と蝶々さんの人形と人形師、舞台設定のための黒子、和服や武士の着物などを使用し日本調を強く出していた。プッチーニの人を感動させる曲は素晴らしい。特に第二幕の超有名な「ある晴れた日」はラセットの歌唱力と相まって心に響いた。ピンカートン役のジョルダーニの声の質、歌唱の仕方が凄く特に第三幕の「愛の家よさようなら」は良かった。またラセットとスズキ役のジフチャックの第二幕での「花の歌」の二重唱は一服の清涼感にあふれていた。領事のシャープレス役のクロフトの歌唱も誠実さがにじみ出ていた。



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MET Nightly Opera 「オーリー伯爵」

4月17日(金)にジョアキーノ・ロッシーニ作曲のコメディオペラ「オリー伯爵(2011.4.9 MET公演)」を観た。フランス語で字幕は英語。指揮:マウリツィオ・オベニーニ、演出:バートレット・シャー、オリー伯爵:ファン・ディエゴ・フローレス、女伯爵アデル:ディアナ・ダムラウ、アデルの小姓イゾリエ:ジョイス・ディドナート、ランボー:ステファン・デグー。テンポの速い軽妙な音楽、合唱、歌唱で進行する大人の笑劇。物語は兄が十字軍に参加し城を守っているアデルは悶々とした日を送っている。オリー伯爵とイゾリエがともにもアデルを恋している。オリー伯爵はアデルに取り入るために行者に変装したり、尼僧に変装したりしてアデルに近付くが失敗してしまう。十字軍の帰還により、アデルの気分も高揚し、オリー伯爵は退散し、アデルとイゾリエが抱擁して終わる。第二幕の終わり近くで、アデル、オリー伯爵、イゾリエがベットで組み合う場面は大笑いだった。歌唱では第一幕でアデル役のダムラが歌ったアリア「悲しみに苛まれ」、第二幕のアデル、オリー伯爵、イゾリエの三重唱、アデル、オリー伯爵、イゾリエ、ランボー、その他7人による七重唱は聴きごたえがあった。

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MET Nightly Opera 「つばめ」

4月16日(木)にジャコモ・プッチーニ作曲「つばめ(MET2009.1.10公演)」を観た。指揮:マルコ・アルミリアート、演出:ニコラス・ジョエル、ランドルドの愛人マグダ:アンジェラ・ゲオルギュー、ランドルドの友人の息子ルッジェーロ:ロベルト・アラーニャ、銀行家ランバルド:サミュエル・レイミー、マグダの小間使リゼット:リゼット・オロペーサ、詩人プルニエ:マリューシュ・ブレンチュー、マグダの友人イヴェット:モニカ・ウーナス、ビアンカ:アリソン・キャンブリッジ、スージー:エリザベス・デション。イタリア語で字幕は英語。プッチーニには珍しくコミックオペラ。あらすじは銀行家ランドルドの愛人のマグダがランドルの友人の息子ルッジェーロと恋に落ちる。マグダはランドルに別れを告げ、ルッジェーロと生活をする。ところがルッジェーロは金に困り父親に援助を頼むとともに母親にマグダと結婚したいと伝える(愛し合って一緒に生活を始めるが金に困ってしまうところは「椿姫」と同じ)。母親は結婚に賛同したが、マグダは自分の過去を顧みてルッジェーロとは結婚できないと伝える。マグダの困窮を知ったランバルドがマグダを支援すると聞いたマグダはルッジェーロに別れを告げてランバルドの元へ戻る。第一幕で詩人プルニエがマグダの手相を見て「恋に落ちてつばめの様に海を渡るが、恋が終わりつばめの様に戻ってくる」と告げたようにマグダの履歴がつばめの習性に似ているので「つばめ(Rondine)」というタイトルをつけたのだろう。ゲオルギューとアラーニャは1996年から2013年まで結婚していたので、夫婦での共演なので、息がぴったり合っていた。第一幕の「パリ、それは欲望の町」、第二幕の「あなたのさわやかな微笑みに乾杯」、第三幕の「どうして別れることができようか」などの二重唱、ゲオルギューのアリア「ドレッタの美しい恋」が素晴らしかった。

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MET Nightly Opera 「ボリス・ゴドゥノフ」

4月15日(水)にモデスト・ムソルグスキー作曲「ボリス・ゴドゥノフ(MET上映2010.10.23)」を観た。ロシア語で字幕は英語。指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演出:スティーヴン・ワズワース、ボリス・ゴドゥノフ:ルネ・パーペ、マリーナ:エカテリーナ・セメンチュック、ドミトリー/グリゴリー:アレクサンドルス・アントネンコ、ピーメン:ミハイル・ペトレンコ。プロローグは政府の弾圧に苦しむ民衆がポリスに帝位に着くことを請願し、乗り気でなかったボリスは戴冠式でアリア「我が魂は悲しい」を歌う。第一幕では老僧ピーメンがグリゴリーにボリスが当時7歳のドミトリー皇子を殺し帝位についたと話す。グリゴリーはボリスを打倒する決心をする。第二幕ではボリスは自宅の居室で息子と娘の前で「私は最高の権力を手にした」と歌う一方、「良心の呵責に心が晴れない」とも歌う。第三幕ではポーランドに逃れたグリゴリーは偽名のドミトリーを名乗り、貴族の娘で権力欲が強く、ロシア正教の排除を目論むイエズス会に近いマリーナと結婚する。マリーナの本性を見たグリゴリーは別れようとしたが、マリーナに押し切られてしまう。第四幕では白痴の老人が民衆の前でボリスがドミトリー皇子を殺したと発言したために民衆は反乱を起こす。老僧ピーメンがボリスの前でドミトリー皇子の墓で皇子が生きていたと言ったので、精神錯乱となり死んでしまう。民衆の歓呼の中、ドミトリーことグリゴリーがモスクワに進軍する。白痴の老人はロシアの先行きを憂う。第四幕の民衆の反乱でボリスの腹心達がリンチを受ける場面は凄かった。実話に近い物語らしいので、帝政ロシアの恐ろしさを垣間見た気がした。ボリス役のルネ・パーペの演技、歌唱ともに素晴らしかった。

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MET Nightly Opera 「ルサルカ」

4月14日(火)にMET Nightly Opera、アントニーニ・ドヴォルザーク作曲 「ルサルカ(2014.2.8公演)」を観た。チェコ語で字幕は英語。
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、演出:オットー・シェンク、ルサルカ:ルネ・フレミング、王子:ピヨートル・ベチャワ、魔女イェジババ:ドローラ・ザジック、水の精(ルサルカの父):ヴォドニク・ジョン・レリエ、外国の姫:エミリー・マギー。物語は叙情的おとぎ話で悲劇。人間の魂に興味があり、人間になりたいルサルカは魔女に頼み、「愛が得られなければ永遠に呪われるようになること、口を利くことが出来ないこと」を条件に人間として歩けるようになる。ルサルカに一目ぼれした王子と結婚するが王子はルサルカが口を利かないことに不満を感じる。王子は主催したパーティで外国の姫を愛するようになる。悲嘆にくれたルサルカは魔女に相談すると王子を殺せば元の水の精に戻れると短刀を渡される。しかし王子を愛するルサルカは短刀を投げ捨ててしまう。ルサルカの愛に気づいた王子はルサルカに許しを乞うが、口づけをすると命がなくなると言われる。それを承知で王子は口づけをして死んでいき、ルサルカは湖底に戻る。ルサルカ役のフレミングが歌ったアリアは心に響いた。愛する人が現れることを願う「月に寄せる歌」(超有名曲)、王子に離れられ悩んだ「無駄よ、無駄なのよ」は素晴らしかった。

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英国ロイヤルオペラ公演「運命の力」

4月12日(日)にNHK BSプレミアムシアターで放映した英国ロイヤルオペラ公演(2019.3.24/4.2/4.5)のジュゼッペ・ヴェルディ作曲「運命の力」の録画を観た。英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団、指揮:アントニオ・パッパーニ、演出:クリスト・ロイ。キャストはレオノーラにアンア・ネトレプコ、レオノーラの恋人ドン・アルヴァーロのヨナス・カウフマン、レオノーラの兄ドン・カルロにリュドヴィク・デジエ、神父グァルディアーノにフェルッチョ・フルラネット、修道士フラ・メリトーネにアレッサンドロ・コルベッリ、侯爵カラトラーヴァ(レオノーラ、カルロの父親)にロバート・ロイド、若いロマの女にプレチオシッラ、村長にマイケル・モフィディアン、レオノーラの侍女にロベルタ・アレクサンダー、軍医にジョナサン・フィッシャー、行商人マストロ・トラブーコにカルロ・ポージ。前奏曲はベートーベンの第5番「運命」のメロディーに似ていた。「運命の力」とは何かは解らないが「運命」を自分自身は意識していないが、人生の岐路となる出来事に遭遇することと解釈すると、この物語にはいくつかの運命があった。レオノーラとアルヴァーロの駆け落ちを父親に咎められ、アルヴァーロが放り出した拳銃が暴発し父が死んだこと。アルヴァーロと離れてしまったレオノーラが修道院の聖なる崖下の洞穴に住むようになったこと。カルロがドン・フェリーチェ、アルヴァーロがドン・フェデリーコと偽名を使って同じ軍隊で出会ったこと。瀕死の重傷を負ったアルヴァーロが箱にしまってあったレオノーラの肖像画をカルロが見て、父の仇のアルヴァーロと知ってしまったこと。アルヴァーロが洞穴に居るレオノーラを訪ねた時にカルロと出会い侮辱されて決闘となりカルロを刺してしまったこと。カルロが刺されたことを知ったレオノーラが駆け寄った時にカルロに刺され、二人が死んでしまうこと。父親、兄、妹の三人が死んでしまう運命だったのか。アルヴァーロも含め悲劇の物語だ。歌唱的には美しいアリア、カバレッタ、二重唱、合唱が沢山ある。例えば、第一幕で駆け落ちを躊躇するレオノーラのアリア「いま無常な運命が」、実行を迫るアルヴァーロとの二重唱「ああ、永遠に、準備の出来た馬が、あなたに従うことは」、第二幕で修道院でレオノーラが聖母に語るアリア「慈悲深く汚れなき母よ」、レオノーラと神父の二重唱「夜明けに隠れ家に」、第三幕でアルヴァーロのアリア「ああ、天使たちの胸に抱かれ」、アルヴァーロとカルロの二重唱「この厳粛な時に」、第四幕でカルロとレオノーラの死の直前のレオノーラのアリア「神よ、平安を与えたまえ」、「運命を見よ!わたしは死ぬ」など。















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映画「プチティ・ウーマン」

NHK BSプレミアムシアターで4月6日(月)に放映された「プリティ・ウーマン」(1990年上映)の録画を観た。ロマンティックコメディで物語的には映画「シンデレラ」、オペラの「道を踏み外した女(椿姫)」、「ロメオとジュリエット」が混ざったストーリー。企業買収家で大金持ちのエドワード・ルイス役にリチャード・ギア、下品で粗野な娼婦ビビアン・ワード役にジュリア・ロバーツ。二人は偶然にビバリーヒルで会い、6日間で3,000ドルの契約を結ぶ。ビビアンの「体は売っても唇のキスはお断り(キスをすると心が奪われてしまうから)」の言葉にエドワードは魅かれ、ハイソサエティのパーティのために品のある衣装や食事マナーなどを身に着けさせる。またオペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」に連れていき、主人公のヴィオレッタの生き様に感動したビビアンに娼婦からの立ち直りの気持ちにさせる。契約終了の時に結婚を期待したビビアンはエドワードから「娼婦の生活に戻らないための生活支援はするが結婚は出来ない」との言葉で別れる決断をする。だが、お互いに愛を感じていたので、ビビアンがアパートの2階から外を見ると、車の屋根に薔薇の花を持ったエドワードが迎えに来てジ・エンド(有名な「ロミオとジュリエット」の場面をイメージさせる)。ビビアンがレディになる手助けをした高級ホテルの支配人バーニー・トンプソン役のヘクター・エリゾンドの演技が気に入った。アメリカ社会の格差の凄まじさ、ハイソサエティの絢爛たる生活、ビジネスの厳しさ、男女関係での女性の意志の強さを感じた映画だった。上記3人のキャストの他のキャスト。買収されそうになったモース社の社長ジェームス・モース役にラルフ・ベラミー、エドワードの弁護士役フィリップ・スタッキーにジェイソン・アレクサンダー、ビビアンの同僚キット・デ・ルカ役にローラ・サン・ジャコモ。

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新国立劇場巣ごもりシアターモーツァルト「魔笛」

新国立劇場では「巣ごもりシアター」としてオペラ3作品の無料配信を行っている。4月10日(15:00)~17日(14:00)がヴォルフガング・アマディウス・モーツァルトの「魔笛」、4月17日(15:00)~4月24日(14:00)がジャコモ・プッチーニの「トゥーランドット」、4月24日(15:00)~5月1日(14:00)がピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの「エウゲニ・オネーギン」。今日、「魔笛」(2018.10.3公演)を観た。管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、指揮:ローラント・ベーア、演出:ウイルアム・ケントリッジ、ザラストロ:サヴァ・ヴェミッチ、王子タミーノ:スティーヴ・ダヴィスリム、夜の女王:安井陽子、パミーナ:林 正子、鳥刺しパパゲーノ:アンドレ・シュエン、パパゲーナ:九嶋香奈枝、弁者・僧侶・武士Ⅱ:成田 眞、僧侶Ⅱ・武士Ⅰ:秋谷直之、侍女Ⅰ:塚田のり子、侍女Ⅱ:小泉詠子、侍女Ⅲ:山下牧子、童子Ⅰ:前川依子、童子Ⅱ:野田千恵子、童子Ⅲ:花房英理子。言語がドイツ語だが日本語の字幕が読みやすかった。喜劇性のあるオペラで気軽に楽しめた。物語は高慢な夜の女王の娘パミーナがザラストロにかくまわれている。夜の女王の依頼により、タミーノとパパゲーノがパミーナを取り戻すために沈黙、愛の断絶、火、水の4つの試練を乗り越え、タミーノとパミーナ、パパゲーノとパパゲーナがめでたく結婚すると言う話。夜の女王からザラストロは悪人と吹き込まれていたタミーノはザラストロに会い彼の誠実さを知る。ザラストロはタミーノに4つの試練を通じ、徳と正義を学ばせた。安井陽子のアリア「夜の女王の歌」での超高音、コロラトゥーラの歌唱、パパゲーノ役のアンドレ・シュエンとパミーナ役の林正子及びパパゲーナ役の九嶋香奈枝との二重唱は素晴らしかった。愛は暴力に優るとか、徳と正義を学ぶとか教育的ニアンスも含まれているので、子供と一緒に観るのも良いと思った。

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スカラ座「トスカ」

2020年1月20日にNHK BSプレミアムで放映された「スカラ座2019/20開幕公演 ジャコモ・プッチーニ 歌劇「トスカ」(2019.12.7 ミラノ

スカラ座劇場)」を観た。この作品は1900年にミラノで公演された時の初稿に基づいているとのこと。2018年2月に観たMETの「トスカ」と比べてさほど違いがないと思った。今作は管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団、指揮:リッカルド・シャイー、演出:ダヴィデ・ヴェルモル、トスカ:アンナ・ネトレプコ、カヴァラドッシ:フランチェス・メーリ、スカルピア男爵:ルカ・サルシ、教会の番人:アルファンソ・アントニオッツイ、アンジェロッテイ:カルロ・チーニ、スポレッタ:カルロ・ボージ、シャローネ:ジュリオ・マストロトエーロ、看守:エルネスト・パナリエッロ、羊飼いの少年:ジャンルイジ・サルトーリだった。舞台は円形に回転し、豪華な造形物を入れ替えたり、2階建ての舞台にしたり、凄かった。演奏を聴いてプッチーニは観客の心を震わすのが上手いと思った。トスカのアンナ・ネトレプコは高音は無論、低音にも迫力があり感情の表現が素晴らしかった。アリア「歌に生き恋に生き」には聴き入ってしまった。カヴァラドッシのフランチェス・メーリは甘い声を生かし心情を吐露していた。特に「星は光りぬ」は涙が出そうになった。スカルピア男爵のルカ・サルシは悪役たっぷりの演技と歌唱が良かった。なお、開演に先立ち、国王臨席のもとにイタリア国家が演奏された。スカラ座開幕公演にふさわしいと思った。さすが、世界のオペラの殿堂だと思った。





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映画「ジュリアス・シーザー」

新コロナウイルス拡大で外出自粛しているので、溜まっている録画を観て過ごしている。2019年5月9日(水)にNHK BSで放送されたプレミアムシネマ「ジュリアス・シーザー」を観た。原作はウイリアム・シェークスピアで1953年に映画化された作品。監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ、音楽:ロジャー・ミクローシュ、シーザー:ルイス・カルファーン、アントニー:マーロン・ブランド、ブルータス:ジェームズ・メイスン、キャスカ:エドモンド・オブライエン、キャシアス:ジョン・ギールグッド、ポーシャ:デボラ・カー、カルプルニア:グリア・ガースンなど。彼らはこの映画の後にアカデミー賞を受賞した面々で豪華キャストであった。ルイス・カルファーンは主演男優賞、マーロン・ブランドは主演男優賞2回、エドモンド・オブライエンは最優秀助演賞、ジョン・ギールグッドは最優秀助演賞、デボラ・カーは名誉賞、グリア・ガースンは主演女優賞。ジェームス・メイスンは受賞こそ逃したが、3回ノミネートされ無冠の帝王と言われている。音楽のロジャー・ミクローシュは17回ノミネートされ3回受賞している。物語はシーザーが「ブルータスよ、お前もか」で有名なので、記する必要はないだろう。この映画のキャストで知っていたのはマーロン・ブランドとデボラ・カーのみであった。マーロン・ブランドは1972年の「ゴッド・ファーザー 1」をニューヨークで観たときに知ったので、ゴッド・ファーザー役の時の19年前のアントニー役なので若々しく、初めは解らなかった。

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