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2020年5月

パリ・オペラ座公演「みやびな(優雅な)インドの国々」

NHK BSで放映されたパリ・オペラザ公演 ジャン=フィリップ・ラモー作曲 「みやびなインドの国々(2019.8.8/10公演)」、パリ・オペラ座バスチーユの録画を5月26日(火)に観た。フランス語で字幕は日本語。管弦楽:カペラ・メディテラネア、指揮:レオナルド・ガルシア・アラルコン、演出:クレマン・コジトレ、愛の神エベ(プロローグ)/インカの王女フェニ(第二話)/アメリカ先住民の娘ジマ(第四話):サビーヌ・ドゥヴィエル、トルコの娘エミリ(第一話)/インカの王女ファティム(第二話):ジュリー・フックス、戦いの神ベローヌ(プロローグ)/インド人アダリオ(第四話):フロリアン・サンペイ、ペルーの祭司ユアスカル(第二話)/スペインの将校アルヴァール(第四話):アレクサンドル・デュアメル、トルコ人の奴隷ヴァレル(第一話)/ペルシャの王子タクマス(第三話):マティアス・ヴィダール、アムール(プロローグ)/アリの奴隷ザイール(第三話):ジョディ・デボス、トルコの太守オスマン(第一話)/飾り窓の主人アリ(第三話):エドウィン・クロスリー・マーサ、スペイン将軍カルロス(第二話)/フランス将軍ダモン(第四話):スタニスラス・ド・バルベラク。タイトルの「インド」は欧米から遠くはなれた国の意味合いだそうだ。物語の構成は「プロローグ」、第一話「偉大なトルコ人」、第二話「ペルーのインカ人たち」、第三話「花々」、第四話「未開の人々」である。「プロローグ」は寓話的で、遠い国での愛の物語が紹介されている。第一話から第四話までは本当らしい人物が登場する。物語は次のようになっている。「プロローグ」では愛の神エベがヨーロッパの若者を集め愛の尊さを話している時に戦いの神ベローヌが現れ若者を戦いに引きずり込む(キューピッドが矢を射て100の愛を勝ち取れ)。ベローヌはアムールに恋をする。「第一話」はトルコの司令官オスマンは奴隷のフランス人のエミリを見初めるが、恩のあるヴァレルを恋していることを知って二人を開放する(ヴァレルとエミリの二重唱「飛べ、西風の神よ」)。「第二話」はインカの王女ファニとスペイン将校が愛し合っているが、祭司のコアスカルもファニを愛しているので、「神が君の夫を指名している」と言って結婚を迫る(アリア「輝く太陽よ」)。ファニの心は変わらずカルロスとの愛を誓う(二重唱「二人の愛は永遠」)。「第三話」はペルシャの王子タクマスは親友のアリの奴隷ザイール、アリはタクマスの愛人ファティムを愛している。タクマスはザイールの真意を、ファテイムはアリの真意を確かめるために、タクマスは女装、ファティムは男装をしてザイール、アリに接触する。タクマスはザイールの誤解を解き、ファティムはアリの本心を確認した(四重唱「甘美な愛のきずなよ」)。「第四話」はスペイン将校のアルヴァールとフランス将校のダモンはアメリカ先住民の首長のジマを巡って争っている。ジマは嫉妬深いスペイン人の愛は重たすぎる、移り気なフランス人の愛は軽すぎるとインド人のアダリオを選ぶ(ジマのアリア「キューピットよ、我らの地を飛んでください」、アダリオとジマの二重唱「結婚の神よ、来て下さい」)。愛の神エベが再登場してアリア「歓喜よ、この森で勝ち誇れ」を歌う。

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MET Nightly OPERA 「ファウスト」

5月24日(日)にMET シャルル・グノー作曲 「ファウスト(2011.12.10公演)」、(日本時間2020.5.24 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。フランス語で字幕は英語。指揮:Yannick Nezet-Seguin(ヤニック・ネゼ=セガン)、演出:Des McAnuff

(デス・マッカナフ)、Faust,a scientist(ファスト博士):Jonas Kaufmann(ヨナス・カウフマン)、Mephistopheles(メフィストフェレス):Rene Pape(ルネ・パ^ペ)、Marguerite(アグリット):Marina Poplavskaya(マリーナ・ポプラフスカヤ)、Valentin,Asoldier,Marguerita’s brother (ヴァレンティン、マグリットの兄、兵士):Russel Braun(ラッセル・ブローン)、Jiebel,one of Faust’s student(ファウストの弟子シーベル、スボン役):Michle Losier(ミッセル・ロジー)、Marthe,Marguerite’s friend(マグリットの友人、マーサ):WendyWhite(ウエンディ・ホワイト)、Wagner(ワグナー):Jonathan Beyer(ジョナサン・バイエル)。物語は時代設定を20世紀にし、ファウストを物理学者に設定し、序奏のバックスクリーンに広島の原爆ドームの映像、若い女性の写真を表示し、ファウストと女性のトラブルを暗示しているように思えた。老齢となったファウストはメフィストフェレスにより若がえり、出征するヴァレンティンの妹マルグリットを愛することになる。メフィストフェレスとファウストは宝石箱でマグリットを誘惑する。戦地から帰還したヴァレンティンはマルグリットが汚されたことを知り、ファウストと決闘し、致命傷を負い息を引き取る。子供を身ごもったマルグリットは教会で祈りを捧げる。子供を殺した罪で投獄されたマルグリットは再会したファウストやメフィストフェレスの話も聞かず、神に許しを請い、天使の合唱に包まれるという悲劇。第二幕のヴァレンティンが出征にあたりマグレッタを見守って欲しいと歌う「門出の前に」と「兵士の合唱」、メフィストフェレスのワルツの場での「金の子牛の歌」、第三幕のファウストのハイCのある「清らかな住まい」、マグリットのコロラトゥーラの「宝石の歌」、第五幕の教会の場でのマグリットが神に許しを願った時の「天使の合唱」など聞きごたえのある歌唱が沢山あった。









 

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MET Nightly OPERA 「イドメネオ」

5月19日(火)にMET ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト作曲 「イドメネオ(2017. 3.25公演)」、(日本時間2020.5.19 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:James Levine(ジェイムス・レヴァイン)、

演出:Jean-Pierre Ponmelle(ジョン=ピエール・ポネル)、Idomeneo(クレタ王イドメネオ):Matthw Polenzani(マシュー・

ポレンザーニ)、Elettra(アルゴス女王エレットラ):Elza Van Den Heever(エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー)、Idamante

(イドメネオの息子イダマンテ王子):Alice Coote(ズボン役 アリス・クート)、Ilia(トロイの王女イリア):Nadine Sierra

(ネイデーン・シエラ)、Arbace(イドメネオの腹心アルバーチェ):Alan Opie(アラン・オピエ)、Women of Crete(クレタ島の女性):Michelle Bradley(ミケーレ・ブラッドレイ)/Rihab Chaieb(リーブ・シャイブ)、Troijan Soldiers(トロイの兵士):Roland Sanz

(ローランド・サンズ)/David Crawford(デイヴィット・クロフォード)、High Priest(司祭長):Noah Baetge(ノア・バエッジ)、Voice of Neptune(ネプチューン神の声):Eric Owens(エリック・オーエンス)、Continno David(コンチーノ:デイヴィト):Heiss Cello(ヘイス・セロ)、Continno Bryan(コンチーノ:ブライアン):Harpsi chord(ハーピシ・コード)。物語はトロイとの闘いの帰途、海が大荒れとなり、クレタ王イドメネオは海神ネプチューンに「無事に上陸出来たら、最初に会った人を人質として差し出す」と誓う。その最初に会った人物はなんと自分の息子で王子のイダマンテだった。息子のイダマンテはトロイの王女イリアと恋仲になっていた。また、アルゴスの女王エレットラもイダマンテに好意を抱いていた。イドメネオはイダマンテを救うためにエレットラと国外に逃がそうと計画するが、失敗に終わる。イドメネオは民衆に事情を説明し、イダマンテを生贄として差し出すために首を刎ねようとした時にイリアが駆け付け、代わりに自分を生贄にして下さいと訴える。この愛の強さに感激したネプチューンはイダマンテの生贄を免除し、イドメネオの退位、イドマンテの王位就任、イリアの女王就任を宣告する。「愛の大切さ」を訴える目出度し目出度しの物語。物語は殆どアリアで進行し、時々重唱が入る。その中でも第三幕のイリアのアリア「そよ風よ、恋しい人のところへ連れて行って」、エレットラの失意の気持ちを歌ったアリア(演技、歌唱ともに凄かった)は素晴らしかった。

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MET Nightly OPERA 「ナブッコ」

5月18日(月)にMET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「ナブッコ(2017. 1. 7公演)」、(日本時間2020.5.18 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:James Levine(ジェイムス・レヴァイン)、演出:Elijah Moshinsky(エライジャ・モシンスキー)、Nabucco(バビロニア国王ネブカドネッル/ナブッコ):Placcido Domingo(プラシド・

ドミンゴ)、Fenena(ナブッコの娘フェネーナ):Jamie Barton(ジェミー・バートン)、Izmaele(イエルサレム王の甥イズナエーレ):Russel Thomas(ラッセル・トーマス)、Abigaille(ナブッコの妻と奴隷の娘):Liudmyla Monastyrska(リュドミラ・モナスティルスカ)、Zaccaria(ザッカーリア祭司長):Dmitry Belosselskiy(ディミトリ・ベロセルスキー)、Anna(アンナ):Danielle Talamantes

(ダニエル・タラマンテス)、High Priest of Baal(バール神の祭司):Sava Vemic(サバ・ベミック)、Abdallo(アブダロ):Eduard Valaes(エヅアルド・バラエス)。物語は暴君ナブッコのバビロニア軍がイエルサレムを攻める。イエルサレムにはナブッコの娘、フェネーナとアビガイッレが人質になっていて共にイエルサレム王の甥イズマエーレを愛している。イズマエーレがフェネーナを選んだので、アビガイッレは二人を憎む。アビガイッレはナブッコの娘ではなく正妻が奴隷との間で産んだという書類を見つけナブッコを恨む。アビガイッレは雷に打たれ失神したナブッコから王位を奪い、フェネーナたちの死刑宣告をする。ナブッコの部下が幽閉されていたナブッコとフェネーナを救出する。ナブッコはユダヤの神に許しを乞い、ザッカーリア祭司長も認める。一方、アビガイッレは服毒自殺をする。ナブッコ役のドミンゴの存在感がひときわ目立った。歌唱では第二幕でアビガイッレが愛に満ちた過去を思出して歌う「やさしさを取り戻してくれるのは誰?」、第三幕のナブッコが「年を取り衰えを嘆く」アリア、バビロニアに連行されたヘブライ人が故郷を懐かしむ合唱「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」(イタリアの第二国歌と言われている歌で、今回もアンコールで二度歌った)、第四幕のナブッコの「混乱した心は戻り再生を誓う」と

ユダヤの神に誓うアリア、合唱「偉大なるエホバ」など素晴らしかった。









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MET Nightly OPERE 「リゴレット」

5月17日(日)にMET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「リゴレト(2013. 3.11公演)」、(日本時間2020.5.178:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:Michele Mariotti(ミケーレ・マリオッテイ)、演出:Michael Mayer(マイケル・メイヤー)、Rigoletto(リゴレット):Zeliko Lucic(ジェリコ・ルチッチ)、Gilda(ジルダ):Diana Damrau

(ダイアナ・ダムラウ)、The DukeDuke of Mantua)(マントヴァ公爵):Piotr Beczala(ピヨトール・ベチャワ)、Sparafucile

(スパラフチーレ):Stefan Kocan(ステファン・コツァン)、Maddalena(マッダレーナ):Oksana Volkova(オクサナ・ボルコバ)、Monterone(モンテローネ):Robert Pomakov(ロバート・ポマコフ、Manullo(マヌロ):Jeff Mattsfy(ジェフ・マッシー)、Count Coprano(コプラノ伯爵):Davo Crawford(ダボ・クローフォード)、Giovanna(ジョバンナ):Maria Zifchak(マリア・ジフチャク)、Borsa(ボルサ):Alexander Leisis(アレクサンダー・ルイス)、CountessCoprano(コプラノ伯爵夫人):Emalie Savoy(エマリエ・

サボイ)。今回は時代設定を1960年代、場所をラスベガスにした。物語はコメディアンで司会者のリゴレットが娘のジルダがマントヴァ公爵の部下に誘拐され、マントヴァ公爵に辱められたことに対する復讐を殺人請負人のスパラフチーレに依頼する。一方、ジルダはマントヴァ公爵を愛しているので、スパラフチーレ宅を訪れ、身代わりとなって刺される。そんなことになっているとは知らないリゴレットがスパラフチーレから渡された死体袋を開けてみると、娘のジルダだったと言う悲劇。リゴレット役のルチッチの力のあるバリトン、ジルダ役のダムラウの超絶コロラトゥーラ歌唱、マントヴァ公爵役のバチャワの軽やかなテノール(特に有名な「女心の歌」)、スパラフチーレ役のドスの効いたコツァンのバスは素晴らしかった。

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MET Nightly OPERA 「ピーター・グライム」

5月15日(金)にMET ベンジャミン・ブリテン作曲 「ピーター・グライムズ(2008. 3.15公演)」、(日本時間2020.5.15 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。英語で字幕は英語。指揮:Donald Runnicles(ドナルド・ルニクルス)、演出:John Doyle

(ジョン・ドイル)、Peter Grimes(漁師 ピーター・グライムズ):Anthony Dean Griffey(アンソニー・デーン・グリッフイ)、Ellen Orford(学校の女教師 エレン・オーフォード):Patricia Racett(パトリシア・ラセット)、Balstrode(キャプテン バルストロード):Anthony Michaels-Moore(アンソニー・ミカエルームーア)、Auntie(「いのしし亭」の女主人アウンティ):Jill Grove(ジム・グローブ)、Mrs.Sedley(セドリー夫人):Felicity Palmer(フェリシティ・パーマー)、Ned Keene(薬屋でやぶ医者 ネッド・キーン):Teddy Tafu Rhodes(テディ・タフ・ローズ、Swallow(判事スワロー):Jhon Del Carlo(ジョン・デル・カルロ)、Bob Boles(ボブ・ボレス):Greg Fedderly(グレッグ・フェデリー)、Auntie’s Nieces(アウンティの姪たち):Erin Morley(エリン・モーレイ)、Leah Partridge(レア・パートリッジ)、Hobson(御者ホブスン):Dean Peterson(ディーン・ペターソン)、Rev.Horace Adams (牧師 ホレース・アダムス):Bernard Fitch(ベルナルド・フィッチ)、John(少年 ジヨン):Logan William Erickson(ローガン・ウイリアム・エリクソン)(2020.5.17)On Demand ブログあり。物語は嵐の海上で見習い漁師が死んだことで漁師のピーターが村人から疑いをかけられる。弁護士のスワロウは事故で死んだというピーターの言葉を信じ、見習い漁師を雇う時には世話をする女性と住むようにと忠告する。学校の女教諭のエレンがピーターを元気づけ、よりよい生活をするように手助けすることを約束する。嵐が近づいた時にピーターは村人に船を陸に上げる手助けを頼むが、バルストローデ以外誰も手助けしない。ピーターはネッドから見習い漁師ジョンがいることを聞き雇う。ピーターは店を持ちエレンと結婚するためには、金がいるとつぶやく。エレンはジョンの首に打撲傷があることに気づくが、ピーターはエレンの心配をよそにジョンを連れ出す。その際、ピーターがエレンを叩いたので、村人の反感を買う。ピーターの小屋でジョンに漁の服に変えるように言う。村人が押しかけて来たので、慌ててジョンを裏口から出した時にジョンはスリップして崖から落ちる。ピーターは逃げる。ピーターの船が誰もいない状態で戻ってきた。錨の刺繍のあるジョンのウエットジャージーがあった。村人たちは再び犯人捜しをする。音楽的にはプロローグの「夜明け」の音楽で村人の起床の様子を伝える。第一幕のエレンがグライムズを手助けする「御者の歌を遮って」は情緒的だった。グライムズの「あの日がどんな日だったか考えてもみてよ」で弟子の死の思いで、「奴らは金には耳をかすんだ」で村人を蔑む気持ちが良く表現されたいた。

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MET Nightly OPERA 「ナクソス島のアリアドネ」

5月14日(木)にMET リヒャルト・シュトラウス作曲 「ナクソス島のアリアドネ(1988. 3.12公演)」、(日本時間2020.5.14 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。ドイツ語で字幕は英語。指揮:James Levine(ジェイムス・レバイン)、演出:Bodo Igesz(ボド・ゲッツ)、Prima Donna(プロローグでプリマドンナ)/Ariadone(オペラでアリアドネ):Jessye Norman(ジェシー・ノーマン)、Zerbinatta(喜劇女優ツェルビネッタ):Kathleen Battle(キャサリン・バトル)、Music Master(音楽教師):Franz Ferdinando Nentwig(フランツ・フェルディナンド・ネントウイグ)、Composer(音楽教師の弟子の作曲家):Tatiana Troyanos(タチアナ・トロヤノフ)、The Tenor(プロローグでテノール歌手)/Bacchus(オペラでバッカス):James King(ジェームス・キング)、Harlekin(ハレルキン):Stephen Dickson(ステヘン・ディックソン、Brighella(ブリゲッラ):Anthony Laciura(アンソニー・ラシウラ)、Scaramucchio(スカラムッチョ):Alan Glassman(アラン・グラスマン)、Truffaldin(トルファルディン):Artur Korn(アルター・コーン)、Dancing Master(舞踏教師):Joseph Frank(ジョセフ・フランク)、Najyade(水の精):Barbara Bonney(バーバラ・ボニイ)、Dryade(木の精):Gweneth Bean(ゲネス・ビーン)、Echo(山びこ):Dawn Upshaw(ダウン・アプショウ)、Major-Domo(執事長):Nico Castel(ニコ・カステル)、Wig Maker(かつら師):Russel Christopher(ラッセル・クリストファー)、Lackey(下僕):James Courtney(ジェームス・カートニイ)、Officer(士官):Charles Anthony(チャールス・アンソニー)。
物語は「プロローグ」に続き「オペラ」という構成になっている。プロローグでは豪族の館での余興としてオペラの後に喜劇団の舞踏を行うことになっていた。作曲家は新作オペラに没頭していたが、オペラの後に喜劇団の舞踏があることに対し、テノール歌手とプリマドンナは大不満。一方、喜劇団は何の問題もないと言う。ところが主からオペラと喜劇団の舞踏を同時にしろと命令される。作曲家は自分の作品が破壊されると抵抗する。そこに喜劇団の女優が来て作曲家と意見交換する。作曲家は女優の面白い性格に魅了され気が収まるかに見えたが、いざ本番と言う時に喜劇団の衣装を見て、自分の芸術性が汚されると絶望する。オペラでは恋人テセウスに捨てられたアリアドネがナクソス島の洞窟で生きる気力を無くしている。水の精、木の精、山びこが慰めるが効かない。そこに喜劇団の一行が現れ、恋愛経験豊富なツエルビネッタが新しい愛に向かう気持ちを持つよう説得するが、これも無駄。そこへバッカスが来たのをアリアドネは死の神の使いと誤解し身を預ける。バッカスも本当の愛に目覚め、二人は結ばれる。プロローグでは作曲家のアリア「ヴィーナスの息子よ」、作曲家とツエルビネッタとの二重唱、作曲家のアリア「音楽こそは聖なる芸術」、オペラでの3人の妖精の三重唱、アリアドネのアリア「テセウスとアリアドネは美しい結びつきだった」、ツエルビネッタのアリア「偉大なる王女様」(コロラトゥーラソプラノの超難曲)、3人の妖精の三重唱「キルケよ、私の声が聞こえぬか」、アリアドネとバッカスの二重唱「よくおいでくださいました、使者の中の使者」など素晴らしい曲があった。特にツエルビネッタのアリア「偉大なる王女様」のコロラトゥーラは凄かった。

 

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MET Nightly OPERA 「テンペスト」

5月13日(水)にMET トーマス・アデス作曲 「テンペスト(2012. 1.10公演)」、(日本時間2020.5.13 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。英語で字幕は英語。指揮:Thomas Ades(トーマス・アデス)、演出:Rober Lepage(ロベール・ルパージュ)、Prospero(プロスペロー):Simon Keenlyside(サイモン・キーンリーサイド)、Ariel(アリエル):Audrey Luna(オードリー・ルナ)、Miranda(ミランダ):Isabel Leonard(イザベル・レナード)、Ferdinand(フェルディナンド):Alek Shrader(アレック・シュレーダー)、Caliban(奴隷カリバン):Alan Oke(アラン・オケ)、Gonzalo(ゴンザロ):Jhon Del Carlo(ジョン・デル・カルロ)、King of Naples(ナポリ王):William Burden(ウイリアム・バーデン)、Antonio(アントニオ):Toby Spence(トニー・スペンス)、Sebastian(セバスティアン):Christopher Feigum(クリスチャン・フェイガン)、Stefano(ステファノ):Kevin Burdette(ケビン・バーデット)、Trinculo(トリンクロ):Iestyn Davies(イエスチン・ディヴィス)。
物語は魔力のあるプロスペローが手下の妖精アリエルを使って、ナポリ王アロンゾーによってミラノから追い出された復讐として、ナポリ王の船を難破させる。その船に乗っていたナポリ王の息子フェルディナンドは助かり、プロスペローの娘ミランダを見初める。ミランダもフェルディナンドに魅かれる。プロスペローは二人の愛が自分の魔力より強いと悟り、二人の結婚を許す。ナポリ王もプロスペローに謝罪し和解する。プロスペローは魔法の杖を折って魔法を捨てる。弟子のアリエルも自由の身となる。斯くしてハッピーエンドとなる。冒頭にアリエルがシャンデリアのように釣り下がった輪に掴まりながら空中でグルグル回る場面(嵐をイメージ)はサーカスを見ているようで迫力があった。キーンリーサイド、ルナ、レナード、シュレーダーなどの歌唱が素晴らしかった。







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MET Nightly OPERA 「ウエルテル」

5月12日にMET ジュール=エミール・フレデリク・マスネ作曲 「ウェルテル(2014. 3.15公演)」、(日本時間2020.5.12 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。フランス語で字幕なし。指揮:Alain Altinoglu(アラン・アルタノグル)、演出:Richard

Eyre(リチャード・エア)、Werther(ウェルテル):Jonas Kaufmann(ヨナス・カウフマン)、Charlotte(シャルロット):Sophie Koch(ソフィー・コッシュ)、Albert(アルベール):David Bizic(デイヴィッド・ビズィッチ)、Sophie(ソフー):Lisette Oroplsa(リゼット・オロペーサ)、The Bailiff(執行史):Jonathan Summers(ジョナサン・サッマーズ)、Johann(ヨハン):Philip Cokorinus(フィリップ・ココリナス)、Schmidt(シュミット):Tony Stevenson(トニー・ステベンソン)、Bruhlmann(ブルーマン):Christopher Job(クリストファー・ジョブ)、Kathchen(カッチェーン):Maya Lahyani(マヤ・ラーヤニ)。物語はウェルテルが夫アルベールと結婚しているシャルロットが好きになり猛烈にアッタクするが、シャルロットは心ではウェルテルを愛してはいるが別れを伝える。失望したウェルテルがシャルロットに手紙を書くが、アルベールに読まれ、アルベールから渡された拳銃を返事の代わりにウェルテルに送る。ウェルテルは拳銃で心臓を撃ち、亡くなるという三角関係の悲劇。第三幕のウェルテルがシャルロトに愛を告げる超有名アリア「春風よ、何故に私を目覚めさせるのか?」、第四幕の瀕死のウェルテルを抱きかかえたシャルロットとウェルテルの二重唱「ウェルテル、ウェルテル!」は素晴らしかった。



















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MET Nightly OPERA 「カヴァレリア・ルスティカーナ」、「道化師」

5月11日(月)にMET ピエトロ・マスカーニ作曲 「カヴァレア・ルスティカーナ」/レオン・カヴァッロ作曲「道化師」(2015. 4.25公演)」、(日本時間2020.5.11 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:Fabio Luisi(ファビオ・ルイージ)、演出:Davit Mcvicar(デイヴィッド・マクヴィカー)。この2作品はヴェリズモ(真実)オペラの草分け的作品で世の中の出来事をオペラ化したもの(今回の2作品は殺人)。

(1)「カヴァレア・ルスティカーナ(田舎の騎士道の意味)」

SanTuzza(アルフィオの妻サントウッツア):Eva-Maria Westbroek(エヴァ=マリア・ウエストブル ック)、Turidda(サントウッツアの夫トウリッドラ):Marcelo Alvarez(マルセロ・アルヴァレス)、Alfio(ローラの夫アルフィオ):George Gagnidze(ジョージ・ギャグニッザ)、Lola(アルフィオの妻):Ginger Costa-Jackson(ジンジャー・コスタ ジャックソン)、Mamma Lucia(トウリッドラの母):Jane Bunner(ジェーン・バナー)、Peasant Woman(田舎の夫人):Andrea Coleman(アンドレア・コールマン)。

物語はトウリッドラが友人のアルフィオの妻ローラと寄りを戻し、家にも帰らないことを悩んだサントウッツアがアルフィオに事実を伝える。
怒ったアルフィオによってトウリッドラが殺される悲劇。美しく静かな音楽で始まり、リズミカルなお祭りのような音楽になる。サントウッツアがトウリッドラの母にトウリッドラが家に帰って来ないので知らないかと尋ねるアリア「ママも知るとおり」、トウリッドラとサントウッツアが激しく口論する二重唱「ここにいたのか」、サントウッツアがアルフィオに夫とローラの関係を話す二重唱、サントウッツアの心情を表す超有名な曲、荒れたトウリッドラがワインを飲み、自分が帰ってこなかったら「サントウッツアの母になって」と歌う「母さん、この酒強いね」など素晴らし曲であった。
(2)道化師

Canio(道化師カニオ):Marcelo Alvarez(マルセロ・アルヴァレス)、Nedda(カニオの妻ネッダ):Patrica Racette(パトリシア・ラセット)、Tonio(ネッダに横恋慕するトニオ):George Gagnidze(ジョージ・ギャグニッザ)、Silvio(ネッダの恋人シルビオ):Lucas Meachen(ルーカス・メッツエン)、Beppo(ベポ):Andrew Stenson(アンドリュー・ステンソン)、Villagers(村人):Daniel Peretto(ダニエル・ペレト)、Jeremy Little(ジェレミ・リトル)。
物語は旅劇団の道化師カニオの妻のネッダは村の青年シルビオと恋仲になっている。ネッダに迫るが拒絶されたトニオは仕返しにカニオにネッダとシルビオの密会の現場を見させる。カニオは傷つくが開幕のために道化の衣装をまとい、舞台に立つ。劇中劇の舞台はまさに自分が関わっている三角関係の同じ物語のため、当初は冷静だったがだんだん熱くなり現実と舞台の区別がつかなくなり、ネッダとシルビオを刺してしまうという愛憎劇。第一幕のネッダが自由に大空を飛ぶ鳥を羨む「鳥の歌」、第二幕の冒頭の美しく綺麗な超有名曲、カニオが道化の衣装を身に着ける「衣装をつけろ」、カニオが自分の現状を悔いて「恥とか誇り」を持つことを意識する「もう道化師じゃない」など心に染みる曲であった。

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MET Nightly OPERA 「カプリッチョ」

5月9日(土)にMET リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス作曲 「カブリッチョ(2011. 4.23公演)」、(日本時間2020.5.8 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。ドイツ語で字幕なし。指揮:Andrew Davis(アンドリュー・ディヴィス)、演出:John Cox(ジョン・コックス)、Countess Young Widow,Madeleine(伯爵夫人、未亡人マドレーヌ):Renee Fleming(ルネ・フレミング)、Flamand(作曲家フラマン):Joseph Kaiser(ジョセフ・カイザー)、Olivier(詩人オリヴィエ):Russell Braun(ラッセル・ブローン)、The Count,madeleine’s Brother(マドレーヌの兄の伯爵):Morten Frank Larsen(フランク・ラルセン)、An Actress,Clairon(舞台女優クレーロン):Sarah Connolly(サラ・コノリー)、La Roche(劇場支配人ラ・ローシ):Peter Rose(ピーター・ローズ)、Italian Singer’sBarry Banks & Olga Makarina(イタリア人歌手 バリー・バンクス、オルガ・マカリナ)。物語は未亡人の伯爵令嬢マドレーヌを巡って作曲家のフラマンと詩人のオリヴィエが競っている。マドレーヌはどちらを選ぶか迷っている。マドレーヌはフラマンに明朝、図書館で返事をすると言っていたところにオリヴィエからも図書館で会いたいとの伝言がくる。二人が鉢合わせになると嘆くマドレーヌ。「音楽と詩のどちらが自分の心を動かすか」、「二つを切り離すことは出来ない」とつぶやく。音楽的には冒頭のフラマンが作曲した弦楽六重奏とソネットが美しい。途中にコミカルなリズムに乗ってダンサー二人が踊る曲、イタリア人歌手の歌などが心をなごませる。終わりの方で月の光が差し込む、誰もいないロビーでマドレーヌが音楽か詩かの選択に思い悩むモノローグは素晴らしかった。約20分の長いモノローグだ。

 

 

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MET Nightly OPERA 「遥かなる愛」

5月7日(木)にMET カイア・サーリアホ作曲 「遥かなる愛(2016.12.10公演)」、(日本時間2020.5.78:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。フランス語で字幕は英語。指揮:Susanna Malkki(スザンナ・マルッキ)、演出:Robert Lepage(ロベール・

ルパージュ)、Clemence(クレマンス):Susanna Phillips(スザンナ・フィリップス)、The Pilgrim(巡礼者):Tamara Mumford(タマラ・マムフォード)、Jaufre Rudel(ジョフレ・リュデル):Eric Owens(エリック・オーヴェンズ)。演出がルパージュだけあってLED5万個を舞台に取り付け、海のイメージを作り出していた。海辺に桟橋を作り、左右に動かし、大海を挟んで男女が思いをはせる情景を作っていた。大海を小さな舟を左右に動かし行き来する様子を表現していた。物語は遠く離れたリュデルとクレマンスが巡礼の話で想いを募らせ、リュデルはクレマンスに会うために巡礼と大海に船出する。リュデルは海が荒れる中、毎夜クレマンスの夢を見るが、だんだん会うことが恐ろしくなり、後悔をする。そのために衰弱してしまう。リュデルとクレマンスは会い、お互いに愛を語るがリュデルはクレマンスの腕の中で息を引き取る。クレマンスは修道女となる決心をしてリュデルとの「遥かなる愛」を祈る。会話調の歌唱が多かった。

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MET Nightly OPERA「ハムレット」

5月5日(火)にMET シャルル=ルイ=アンブロワーズ・トマ作曲 「ハムレット(2010. 3. 7公演)」、(日本時間2020.5.6 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。フランス語で字幕は英語。指揮:Louis Langree(ルイス・ラングレ)、演出:Patrice Caurice(パトリース・コリエ)&Moshe Leiser(モーシュ・ライザー)、Prince Hamulet,Gertrude’s Son(ガートルードの息子、王子アムレット、ハムレット):Simon Keenlyside(サイモン・キーンリーサイド)、Ophelie(オフェリ、オフィーリア):Marlis Peterson

(マリス・ペターソン)、Gertrude,Queen and Consort of Claudius(女王、クローディアスの配偶者ジェルトリュード、ガートルード):JenniferLarmore(ジェニファー・ラーモア)、Claudius,King of Denmark(クロード、クローディアス):James Morris(ジャイムス・モリス)、Laerte,Ophelie’s Brother(ラエルト):Toby Spence(トビイ・スペンス)、Marcellus(マーセラス):Matthew Plenk(マシュー・プレンク)、Horatio(ホラシオ):Liam Bonner(リアム・ボーナー)、Ghost of Hamlet’ Father(ハムレットの父の亡霊):David Pittsinger(ディビット・ピッツシンガー)、Polonius,Ophelie’s Father(オフィーリアの父 ポロニアス):Maxim Mikhailov(マキシム・ミハイロフ)、Gravediggers(墓堀人):Richard Bernstein(リチャード・バーンスタイン)& Mark Showalter(マーク・ショールター)、Player King(王の役者):Peter Richards(ピーター・リチャード)、Player Queen(女王の役者):JoshuaWynter(ヨシア・ウンター)、Player Villain(敵の役者):Christian Ruzakis(クリスチャン・ルザキス)。物語はハムレットが父である先王が母で女王のガートルードと現王クロディアスによって毒殺された疑惑を突き止めるため、芸人を使って殺害場面を演じさせる。現王と女王の反応を見て復讐を誓う。そのために、恋人のオフィーリアと別れる。オフィーリアは気を病み水死してしまう。墓地でオフィーリアの埋葬の時にハメレットは現王を殺害して、父王の無念を晴らす悲劇。第一幕ではハムレットは「父が亡くなったばかりなのに母は再婚した」と母に対する嫌悪感を歌う。ハムレットとオフィーリアは二重唱で「お互いの愛を誓う」と相思相愛の気持ちを歌う。第二幕でオフィーリアはハムレットが解れを告げたことに関して「昨夜から手も触れない。彼の心がなぜ急に変わったのか。私を愛していない」と嘆く。第三幕で新王は旧王を殺害したことを悔いて「兄よ許して」と懺悔する。ハムレットと王女は父王の死に関して激しいやり取りを歌う。凄い迫力だった。最終的にはハムレットは王女を許す。第四幕ではオフィーリアの「狂乱の場」で、「お互いに愛していたこと、ハムレットは私の夫」と言って、ナイフで自分を刺す。それに続く「水死の場」で「光、太陽を疑っても私の愛は疑わないで」と言って水死する。第五幕で墓場に来たハムレットはオフィーリアの葬列でオフィーリアの死を知る。ハムレットは埋葬に参列した現王を殺害し、父王の霊が言った「神がお前を王位につける」という言葉を思い出し、「我が心は墓の中に、そして我は王に!」と歌う。ハムレット役のサイモン・キーンリーサイド、女王役のジェニファー・ラーモア、オフィーリア)役のマリス・ペターソンの歌唱、演技は迫力があり素晴らしかった。




















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MET Nightly OPERA 「フィガロの結婚」

MET ウオルフガング・アマデウス・モーツアルト作曲 「フィガロの結婚(1998.11.11公演)」、(日本時間2020.5.5 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)。イタリア語で字幕は英語。指揮:James Levine(ジェイムズ・レヴァイン)、演出:Jonathan Miller(ジョナサン・ミラー)、Figaro(フィガロ):Sir Bryn Terfel(ブライアン・ターフェル)、Susanna(スザンナ):Cecilia Bartol(セシリア・バートル)、Count Armavira(アルマビーラ伯爵):Dwagne Groft(デュワング・グロフト)、The Countess(伯爵夫人):Renee Fleming(ルネ・フレミング)、Cherubino(ケルビーノ):Susanne Mentzer(スザンネ・メンツァー)、Marcelli(マルチェレーナ):Wendy White(ウエンディ・ホワイト)、Don Bartolo(医師 バルトロ):Paul Plishko(ポール・プリシコ)、Don Basilio(バシリオ):Heinz Zednik(ハインズ・ゼドニク)、Antonio(アントニオ):Thomas Hammond(トーマス・ハモンド)、Don Curzio(カルヂオ):Anthony Laciura(アンソニー・ラシウラ)、Barbarina(床屋):Daniele DE Niese(ダニール・ド・ニューセ)。
物語はフィガロとスザンナが結婚することになったが、女好きで伯爵夫人との仲に隙間風が吹いている伯爵がスザンナに目を付け騒動となっている。フィガロ、スザンナ、伯爵夫人が伯爵を懲らしめるために色々な策を講じるが上手くいかない。最終策として、伯爵夫人とスザンナが衣装を変え、暗い夜にスザンナ名の手紙で伯爵を呼び出す。伯爵はてっきりスザンナと思って口説くが、実は伯爵夫人とわかり、とっちめられ謝る。伯爵夫人も伯爵を許し、目出度し目出度しとなる。物語の途中で、幼い時に両親から離れたフィガロは年上のマルチェレーナから借金をしていて、結婚を迫られている。ところが、フィガロの腕のマークを見たマルチェレーナが自分の子であると気づき、フィガロとの結婚をやめ、医師のバルトルと結婚することになり、二組の結婚式を挙げると言うおまけもある。コメディ物語でいたるところで笑ってしまった。とはいえ、音楽は美しく、素晴らしかった。第一幕のフィガロの超有名アリア「もう、飛ぶまいぞ、この蝶々」、ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」、第四幕のスザンアのアリア「愛の神様、ご覧下さい」など素晴らしい歌唱が沢山あった。

 

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MET Nightly OPERA「イーゴリ公」

4月4日(月)にMET アレクサンダー・ボロディン作曲 「イーゴリ公(2014.3.1公演)」、(日本時間2020.5.4 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。ロシア語で字幕は英語。指揮:Gianandrea Noseda(ジャナンドレア・ノセダ)、演出:Dmitri Tcherniakov(ディミトリ・チェルニアコフ)、Prince Igor Svyatoslavich(イーゴリ公):Ildar Abdrazakov(イルダール・アブドラザコフ)、Yaroslavna,Wife of Prince Igor(イーゴリ公の妻 ヤロスラーヴナ):Oksana Dyka(オクサナ・ダイカ)、Vladimir,Prince of Igor’s Son(イーゴリ公の息子 ウラジーミル):Sergey Semisbkur(セルゲイ・セミシュクール)、Prince Galitky,Brother of Yaroslavna(ヤロスラーヴナの弟 ガリッキー):Mikhail Petrenko(ミハイル・ペトレンコ)、Khan Konchak(コンチャーク汗):Stefan Kocan(ステファン・コツァン)、Konchakovna,Daughter of Khan Konchak(コンチャークの娘 コンチャーコヴナ):Anita Rachvelishvil(アニタ・ラチヴェリシュヴィリ)、Yaroslavna’s Nurse(ヤロスラーヴナの乳母):Barbara Dever(バーバラ・ディーバー)、Ovlur(オブラ):Mikhail Vekua(ミカエル・ベクア)、Skula(スクラ):Valdimir Ognovenko(ウラディミール・オグノベンコ)、Yerosha(エローシャ):Andrey Popov(アンドレイ・ポポフ)。物語はイーゴリ公が率いるロシア軍がコンチャーク率いるポロヴィツ軍に敗れ、イーゴリ公と息子のウラジーミルが捕虜となる。コンチャークは敵将ではあるが、イーゴリ公の毅然とした態度と勇気に惚れ込み友人としてのもてなしをする(第一幕の有名な「ポロヴェツ(韃靼)人の踊り」の場面)。また、コンチャークの娘コンチャーコヴナはウラジーミルと恋仲になる。一方、留守を任された宮廷ではイーゴリ公が不在なことを幸いにガリッキーは乱行のやり放題で、ヤロスラーヴナに王子の位を譲渡することを要求する。民衆は困り果てている。敵陣を脱走したイーゴリ公は帰国するが、敗戦、多くの兵士が戦死したので、自責の念にとらわれやる気を失っていた。民衆の熱烈な支持により立ち直りかけた。音楽的にはプロローグでのヤロスラーヴナとイーゴリ公の出征に関しての思いの違いを歌った二重唱は感動的だった。第一幕での超有名な「ポロヴィッツ(韃靼)人の踊り」での音楽、踊りは迫力があった。第三幕ではウラジミールに残って欲しいコンチャーコヴナと帰国を望むイーゴリ公、間に立つウラジミールの三重唱は聴きごたえがあった(ウラジミールは残ってコンチャーコヴナと結婚する)。イーゴリ公の「不名誉で生きるより死んだ方が良かった」と嘆くアリアはジ~ンと来た。
アブドラザコフ、ダイカ、ペトレンコ、コツァン、ラチヴェリシュヴィリの歌唱は良かった。






 

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MET Nightly OPERA「ルイザ・ミラー」

5月3日(日)にMET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲「ルイザ・ミラー(2018.4.14公演)」、(日本時間2020.5.3 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:Bertrand de Bsccy(バートランド・ド・ビッシー)、演出:Eligah Moshinsky(エライジャ・モシンスキー)、ミラーの娘Luisa(ルイザ):Sonya Yoncheva(ソニア・ヨンチェヴァ)、退役軍人Miller(ミラー):Placido Domingo(プラシド・ドミンゴ)、伯爵の息子Rodolfo(ロドルフォ):Piotr Becgala(ピヨトール・ベチャワ)、伯爵の腹心Wurm(ヴルム):Dmitry Belosselsky(ディミトリ・ベロセルスキー)、領主Count Walter(ヴァルター伯爵):Alexander Vinogradov(アレクサンダー・ヴィノグラドフ)、伯爵の姪Duchess Federica(フェデリカ侯爵夫人):Olesya Petrova(オレシア・ペトロバ)、Laura(ラウラ):Rihab Chaied(リハブ・サイエド)、A Peasant(小作人):Patrick Miller(パトリック・ミラー)。
物語は退役軍人ミラーの娘ルイザと領主ヴァルター伯爵の息子ロドルフォは恋仲である。。伯爵の腹心のヴルムもルイザを恋している。伯爵とヴルムは先の伯爵を殺害し伯爵の位置を奪っていること、伯爵はロドルフォと伯爵の姪のフェデリカ侯爵夫人と結婚させることにより出世をすること、ヴルムがルイザと結婚することという「たくらみ」に翻弄されるミラー、ルイザ、ロドルフォの悲劇(ロドルフォとルイザは毒を飲み、ルイザが亡くなり、ロドルフォもヴルムを刺殺し息を引き取る)の物語。序曲では「たくらみのテーマ」がメロディ、リズムを変えて数多く演奏されている。第一幕のルイザのアリア「恋に落ちる」は家柄と名前をカルロと名乗るロドルフォへの思いを歌う。

ミラーの前でルイザとの結婚を宣言するロドルフォ、結婚に反対する伯爵、侮辱の言葉を受けたルイザ、怒ったミラーの四重唱は迫力があった。第二幕ではミラーを助けるために、ヴルムを愛していると言う偽手紙を書くようにと強制されたルイザが歌う「神様、お許しください」は涙を誘った。第三幕では釈放されたミラーとルイザの死を覚悟し運命を認める二重唱は父と娘の愛情が表現され素晴らしかった。

 

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MET Nightly OPERA「マーニー」

4月30日(金)にMET ニコ・ミューリー作曲 「マーニー(2018.11.10公演)」、(日本時間2020. 4.30 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。英語で字幕は英語だが、難しい単語が多く良く理解が出来なかった。指揮:Robert Spano(ロバート・スパーノ)、演出:Michael Mayer(マイケル・メイヤー)、盗癖癖の女Marnie(マーニー)・エドガー:Isabel Leonard(イザベル・レナード)、印刷会社社長Mark Rutland(マーク・ラトランド):Christpher Maltman(クリストファー・モルトマン)、印刷会社副社長terry Rutland(テリー・ラトランド):Iestyn Davies(イエスティン・ディヴィーズ)、Mrs.Rutland(ラトランド夫人):Janis Kelly(ジャニス・ケリー)、Marme’s Mother(マニーの母):Denyce Graves(デニーズ・グレイヴス)。ミステリアス サスペンスで色々な会社で金を横領し、病弱な母親に送金しているマニーが印刷会社に就職する。印刷会社の社長のマークがマニーに好意を持つ。またマークの弟のテリーも積極的にマニーに迫るが失敗する。マークは横領をネタにマニーと結婚するが、マニーは夫婦生活を拒否続ける。マークはマニーに精神分析を受けさせる。彼女の心には過去の暗い記憶が潜んでいる。馬の好きなマニーはマークとキツネ狩りに行くが、愛馬が骨折したので、自ら射殺する。再び横領に手を染めようとするが、金を奪うことが出来ないことに気づく。精神分析の場ではマニーの深層心理を女性コーラスが行うと言う演出が行われていた。音楽も近代的で新しいオペラであった。

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MET Nightly OPERA「ロベルト・デヴェリュー」

MET ガエターノ・ドニゼッテイ作曲 「ロベルト・デヴェリュー(2016.4.16公演)」、(日本時間2020. 4.30 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)。イタリア語で字幕は英語。指揮:Maurizio Benini(マウリュオ・ベニーニ)、演出:Davit MacVicar

(ディヴィット・マクヴィカー)、Robert(Roberto) Doverex,Earl of ESSEX(ロベルト伯爵):Matthew Polenzam(マシュー・ポレンザーニ)、Queen Elizabeth(Elisabetta)(エリザベッタ王女):Sondra Radvanovsky(ソンドラ・ラドヴァノフスキー)、Sarah(Sara)Duchess

Of NOTTINGHAM(サラ公爵夫人):Elina Garanca(エリーナ・ガランチャ)、Duke of NOINGHAM(ノッティンガム公爵):Mariusz Kwiecien(マリウシュ・クヴィエチェン)、Sir Waiter(Gnaltiero)Raleigh(ラレイ):Christopher Job(クリストファー・ジョブ)、

Lord Cesil(領主セシル):Brian Downen(ブライアン・ドウネン)、A Servant of NOTTINGHAM(ノッティンガムの家来):Paul Corona(ポール・コロナ)を観た。年老いた王女はエッセクスのロベルト伯爵を愛しているが、ロベルトは友人のノッティンガム公爵の夫人サラを愛している。愛の証としてロベルトは王女から与えらえた指環をサラに渡し、サラはスカーフをロベルトに渡す。公爵は友人として国家反逆罪で弾劾されるロベルトの救済を王女に嘆願するが、王女から見せられたスカーフがサラのものであることを知り、態度を一変する。女王は嫉妬からロベルトの死刑執行書にサインをするが、ロベルトを救いたい気持ちもある。ロベルトは死刑を免れるためにサラに指輪を王女に届けるよう手紙を出す。ところがサラと公爵は手紙を巡り大げんかとなり、指輪を王女に届けた時には斬首が執行されていた。気がふれた王女はサラと公爵を憎み、王位をジェームスに譲ると叫んで倒れる(狂乱の場)。第二幕の王女と公爵のロベルトの救済のやり取りの二重唱、第三幕のサラと公爵のロベルトを救済するか死を与えるかの二重唱(迫力が凄かった)、自分は死んでもサラの信頼は回復したいと歌うロベルトのアリア、ロベルトへの愛と嫉妬の感情が揺れ動く王女のアリアなど感動した。王女役のラドヴァノフスキーの愛と嫉妬の揺れ動く感情を表現する歌唱力と老け行く姿の演技力が素晴らしかった。

 

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