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2020年6月

MET Nightly OPERA「椿姫」

MET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「La Traviata(椿姫)(2017. 3.11公演)」、(日本時間2020.6.23 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:Nicola Luisotti(ニコラ・ルイゾッテイ)、演出:Willy Docker(ヴィリー・デッカー)、Violetta Valery(ヴィオレッタ・ヴァレリー):Sonya Yoncheva(ソニア・ヨンチェヴァ)、Alfredo Germont(アルフレード・ジェルモン):Michael Fabiano(マイケル・ファビアーノ)、Giorgio Germont,Alfledo’s Father(アルフレードの父親 ジョルジョ・ジェルモン):Thomas Hampson(トーマス・ハンプソン)、Annina,Violetta’s Companion(ヴィオレッタの侍女 アニーナ):Jane Bunnell(ジェーン・ブネール)、Doctor Grenvil(医師 グランヴィル):James Courtney(ジェームス・カートニイ)、BaronDouphol(男爵 ドゥポール):Dwayne Croft(ドゥアイン・クロフト)、Gastone,VicomteDe Letoreres(ガストン):Scott Scully(スコット・スカリー)、Marquis d’Obigny(侯爵):Jeff Mattsey(ジェフ・マッツエイ)、Flora Bervoix(フローラ・ベルボイックス):RebeccaJo Loed(レベッカ・ジョー・ロード)。

2020年3月20日にも「椿姫」が配信されたが、その日のココログで下記のように記している。MET Nightly Opera Streamの4日目は2018年12月15日に公演したジュゼッペ・ヴェルディ作曲「椿姫(ラ・トラヴィアータ:道を踏み外した女」。指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、演出:マイケル・メイヤー、ヴィオレッタ・ヴァレリー:ディアナ・ダムラウ、アルフレード・ジェルモン:ファン・ディエゴ・フローレス、ジョルジュ・ジェルモン:クイン・ケルシー。8:20頃に申し込んだら直ぐに繋がった。約2時間30分の映像配信だった。言語はイタリア語であるが、英語字幕が付いた。有名かつ人気のあるオペラで名曲、名アリアが沢山ある。前奏曲は美しく、物悲しくて物語の結末を暗示するように感じた。この時の舞台ではヴィオレッタが亡くなりアルフレード・ジェルモンが嘆き悲しんでいる最終場面が演じられていた。前奏曲終了後に第一幕が始まり、物語が始まる演出だった。フローレスとダムラウの「乾杯の歌」、ダムラウの「きっと、あの方なのね~花から花へ」の歌唱が素晴らしかった。第二幕ではケルシーの「神さまは私に天使のような娘を」、「プロヴァンスの海と陸」は家族への愛、父の息子への愛情を感じさせる曲だった。第三幕ではダムラウの「さようなら、過ぎ去った愛の日々よ」は悲しく、フローレスとダムラウの二重唱「パリを離れよう」は改めて新しい生活を始める決意が感じられた。ダムラウ、フローレス、ケルシーにBravi!。

今回はヴィオレッタ役はソニア・ヨンチェヴァで若さ溢れる歌唱、体当たりの演技が素晴らしかった。アルフレードは新進気鋭のマイケル・ファビアーノで落ち着いた歌唱と演技であった。ジェルモン役のトーマス・ハンプソンは十八番の役で安定感のある歌唱と演技であった。特に二幕でアルフレードを説得する時の「プロヴァンスの海と陸」は父親として故郷を思い出させるジーンと来る歌唱であった。

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MET Nightly OPERA 「運命の力」

2020年6月20日にMET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「La Forga del Destino(運命の力)(1984. 3.24公演)」、(日本時間2020.6.19 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。今回、METが「運命の力」を配信したのは、米国で白人警官が黒人男性の首を圧迫して殺した事件から発生した大規模デモのスローガン「Black Lives Matter」に応じて、METでの黒人女性歌手Leontyne Priceを称える意味もあるようだ。 指揮:James Levine(ジェイムス・レヴァイン)、演出:John Dexter(ジョン・デックスター)、Dnna Leonorra(侯爵の娘ドンナ・レオノーラ):Leontyne Price(レオンタイ・プライス)、Preziosilla(若いジプシー プレツィオジッラ):Isola Jones(イソラ・ジョーンズ)、Don Alvaro(ドン・アルヴァーロ):Giuseppe Giacomini(ジュゼッペ・ジャコミニ)、Don Carlo(侯爵の息子 ドン・カルロ):Leo Nucci(レオ・ヌッチ)、Fra Melitone(フランシスコ修道士 フラ・メリトーネ):Enrico Fissore(エンリコ・フイッソレ)、Padre Guardiano(軍隊付き牧師 ガーディアノ):Bonaldo Gialotti(ボナルド・ジアロッテイ)、Curra(レオノーラの侍女 クーラ):Diane Kesling(ディアン・ケスリング)、Trabuco(行商人 マストロ・トラブーコ):Anthony Laciura(アンソニー・ラシウラ)、A Surgeon(スペイン人の外科医):John Darrenkamp(ジョン・ダーレンカンプ)、The Mayor of Hornachuelos(市長):James Courtney(ジェームス・カートニー)、The Marquis of CalatRava(侯爵夫人):Richard Vernon(リチャード・バーノン)。2020年4月14日の「映画・テレビ」カテゴリーで「英国ロイヤルオペラ公演(2019.3.24/4.2/4.5)」の

「運命の力」を観た記事を下記の様に記している。

前奏曲はベートーベンの第5番「運命」のメロディーに似ていた。「運命の力」とは何かは解らないが「運命」を自分自身は意識していないが、人生の岐路となる出来事に遭遇することと解釈すると、この物語にはいくつかの運命があった。レオノーラとアルヴァーロの駆け落ちを父親に咎められ、アルヴァーロが放り出した拳銃が暴発し侯爵が死んだこと。アルヴァーロと離れてしまったレオノーラが修道院の聖なる崖下の洞穴に住むようになったこと。カルロがドン・フェリーチェ、アルヴァーロがドン・フェデリーコと偽名を使って同じ軍隊で出会ったこと。瀕死の重傷を負ったアルヴァーロが箱にしまってあったレオノーラの肖像画をカルロが見て、父の仇のアルヴァーロと知ってしまったこと。アルヴァーロが洞穴に居るレオノーラを訪ねた時にカルロと出会い侮辱されて決闘となりカルロを刺してしまったこと。カルロが刺されたことを知ったレオノーラが駆け寄った時にカルロに刺され、二人が死んでしまうこと。父親、兄、妹の三人が死んでしまう運命だったのか。アルヴァーロも含め悲劇の物語だ。歌唱的には美しいアリア、カバレッタ、二重唱、合唱が沢山ある。例えば、第一幕で駆け落ちを躊躇するレオノーラのアリア「いま無常な運命が」、実行を迫るアルヴァーロとの二重唱「ああ、永遠に、準備の出来た馬が、あなたに従うことは」、第二幕で修道院でレオノーラが聖母に語るアリア「慈悲深く汚れなき母よ」、レオノーラと神父の二重唱「夜明けに隠れ家に」、第三幕でアルヴァーロのアリア「ああ、天使たちの胸に抱かれ」、アルヴァーロとカルロの二重唱「この厳粛な時に」、第四幕でカルロとレオノーラの死の直前のレオノーラのアリア「神よ、平安を与えたまえ」、「運命を見よ!わたしは死ぬ」など。

今回のMETでは「アルヴァーロが放り出した拳銃が暴発し侯爵が死んだ」演出を「侯爵の侍従がアルヴァーロから拳銃を奪おうとしてもみ合いとなり暴発し侯爵が死んだ」演出になっていた。歌唱は英国ロイヤルオペラで記した曲に加え第二幕のレオノーラと神父の二重唱「悲運であざむかれ」、「誰に先のことがわかろう」、第四幕の神父、レオノーラ、アルヴァーロの三重唱「呪ってはいけません、辱めをうけた人たちよ」を付け加える。

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マリインスキー劇場公演「マゼッパ」

2020年6月17日、18日に6月14日にNHK BSプレミアムで放映されたマリインスキー劇場公演 ピヨートル・チャイコフスキー作曲 「マゼッパ(2020.6.2/9公演)」を観た。公演回数は少ないが隠れたオペラとして評価が高いそうだ。ロシア語で字幕は日本語。管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団、指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演出:ユーリ・ラプテス、ウクライナ元首 マゼッパ:ウラディスラブ・スリムスキー、ワエリー・コチュベイ:スタニスラフ・トゥロフィモフ、コチュベイの妻 リュボフ:エカテリーナ・セメンチュク、コチュベイの娘 マリア:マリア・バランキナ、若いコサック アンドレイ:セルゲイ・セミシュクール、コサックの大佐 イスクラ:ユーリ・アレクセーエフ、マゼッパの副官 オルリク:グリゴリー・カラセフ、酔ったコサック兵:アントン・バランスキー。物語は18世紀初頭、スエーデンと手を組んでロシアからの独立を目論むウクライナ元首のマゼッパがロシアの豪族コチュベイの娘マリアと恋仲になる。しかし、年齢差が大きいことでコチュベイは反対する。マゼッパは強引にマリアと結婚してしまう。怒ったコチュベイはマゼッパがスエーデンと通じていることをロシア皇帝ピヨトールに密告するが、信じてもらえず、逆に監禁され死刑を宣告される。父が監禁され死刑にされることなど知らないマリアに母リュボフが父を助けるようにマゼッパに嘆願すつよう話す。事態を知ったマリアはマゼッパに頼むが、スエーデンと手を組んでロシアと戦いを始めたので拒否されてしまう。愛していた夫に裏切られ、父を失ったマリアは正気を失ってしまう。一方、マゼッパは戦況が悪く敗走をして、廃墟となっているコチュベイ宅に来るとマリアと会う。コチュベイに信頼されマリアを恋していたアンドレアもマゼッパを追ってコチュベイ宅に来て、マゼッパと鉢合わせをするが、拳銃で撃たれてしまう。マゼッパはマリアを連れて逃走しようとしたが、ロシア軍が迫ってきたので逃走してします。瀕死のアンドレアはマリアに「正気に戻って」と訴えて死んでしまう。マリアはアンドレアに「自分の子、やすらかに眠れ」と言って息絶えてしまう。第一幕の合唱団の「香りのよい花冠を作りましょう」、リュボフのアリア「愛するわが娘よ」、コチュベイのアリア「3つの宝(名誉、娘の純潔、宝)」、第二幕のマゼッパのアリア「マリアへの想い」、アンドレイのアリア「昔のマリアを思い出し」など、素晴らしい歌唱だった。また、第一幕でのコザックダンスも見所だった。

(注)アリアの題名は私が歌詞の翻訳を見て、勝手に記したので、一般的な表現でない。

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MET Nightly OPERA 「タイス」

令和2年(2020年)6月8日(月)にMET ジュール・マスネ作曲 「タイス(2008.12.20公演)」、(日本時間2020. 6. 8 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。フランス語で字幕は英語。指揮:Jesus Lopee-Cobos(ヘスス・ロペス=コポス)、演出:John Cox(ジョン・コックス)、Thais(タイス):Renee Fleming(ルネ・フレミング)、Athanael(アタナエル):Thomas Hampson(トーマス・ハンプソン)、Nicias(ニシアス):Michael Schade(ミヒャエル・シャーデ)、Balemon(バレモン):Alain Vernhes(アラン・バーネス)、Myrtale(ミルタール):Ginger Costa-Jackson(ジンジャー・コスタ・ジャクソン)、Crobyle(クロビール):Alyson Cambridge(アリソン・キャンブリッジ)、Albine(アルビーヌ):Maria Zifchak(マリア・ジフチャック)、Solo Dancer(ソロダンサー):Zahra Hashemian(ザーラ・ハシェミアン)、Violin Solo(ソロヴァイオリン):David Chan(デイビット・チャン)。物語は金持ちでプレイボーイのニシアスの愛人で派手な生活をしているタイスを修道僧のアタナエルが神への帰依を説得する。タイスは一人になると年による美貌の衰えを感じ、派手な生活に対する疑問を感じ、神への帰依を心に決める。アタナエルの案内で砂漠の町にある女子修道院に入る。永遠の別れを交わしたがアタナエルはタイスに対する愛が強くなる。タイスが死ぬ夢を見て、女子修道院を訪れ、タイスに愛の告白をするが、神への帰依を決心したタイスは昇天する。第一幕の生まれ故郷のアレクサンドリアに帰ったアタナエルが享楽の生活を嘆き歌うアリア「これがあの恐るべき町」、第二幕の一場でタイスが鏡を見て、美貌の衰えを嘆くアリア「私を美しいといって」は心に滲みた。第二幕の一場と二場の間に流れる超有名曲「瞑想曲」は哀愁に富み素晴らしい曲だ。MET交響楽団のコンマスのデイビット・チャンのソロにハープが加わり、幻想的雰囲気が感じられた。第三幕の一場の女子修道院での別れでの演奏、二場ではフルートによる演奏など、色々な場面で演奏された。ヴァイオリンの演奏会で良く演奏されるのが理解できる。





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MET Nightly OPERA 「トスカ」

令和2年(2020年)6月5日(金)にMET ジャコモ・プッチーニ作曲 「トスカ(1978.12.19公演)」、(日本時間2020. 6. 5 8:30~Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。指揮:James Conlon(ジェムス・コンロン)、演出:Tito Gobbi(ティト・ゴビ)、Tosca(トスカ):Shirley Verrett(シャーリー・ヴァーレット)、Cavaradossi(カヴァラドッシ):Luciano Pavarotti(ルチアーノ・パヴァロッティ)、Scarpia(スカルピア男爵):Cornell Macneil(コーネル・マクニール)、Angelotti(アンジェロティ):John Cheek(ジョン・チーク)、Sacristan(サクリスタン):Fernando Corena(フェルナンド・コレナ)、Spoletta(スポレッタ):Andrea Velis(アンドレア・ベリス)、Sciarrone(スチアローネ):RussellChristopher(ラッセル・クリストファー)、Shepherd(シェパード):Robert Sapolsky(ロバート・サポルスキー)、Jailer(看守):Philip Booth(フイリップ・ブース)。物語は2020年4月22日のブログ「MET Nightly OPERA トスカ」を参照。今回はプラシド・ドミンゴ、ハセ・カレーラスとともに三大テノール歌手と言われているルチアーノ・パヴァロッテイがカヴァラドッシ役をやっているのが特徴。物語上気が付いたのが、通常の「トスカ」では第三幕で銃殺される前に、看守に指輪を与えて、トスカへの別れのメモを書かせてもらうが、今回は看守が指環を受け取らずに、カヴァラドッシに返し、メモを書くことを容認する場面。前者はワイロが通常化している看守に対し、後者はカヴァラドッシの心情を理解した人情味のある看守と受け取れる。後者の方が心に響いた。ルチアーノ・パヴァロッティの歌唱は素晴らしかった。









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