« マリインスキー劇場公演「マゼッパ」 | トップページ | MET Nightly OPERA「椿姫」 »

MET Nightly OPERA 「運命の力」

2020年6月20日にMET ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 「La Forga del Destino(運命の力)(1984. 3.24公演)」、(日本時間2020.6.19 8:30~ Nightly Opera Streamの無料でのNET 配信)を観た。イタリア語で字幕は英語。今回、METが「運命の力」を配信したのは、米国で白人警官が黒人男性の首を圧迫して殺した事件から発生した大規模デモのスローガン「Black Lives Matter」に応じて、METでの黒人女性歌手Leontyne Priceを称える意味もあるようだ。 指揮:James Levine(ジェイムス・レヴァイン)、演出:John Dexter(ジョン・デックスター)、Dnna Leonorra(侯爵の娘ドンナ・レオノーラ):Leontyne Price(レオンタイ・プライス)、Preziosilla(若いジプシー プレツィオジッラ):Isola Jones(イソラ・ジョーンズ)、Don Alvaro(ドン・アルヴァーロ):Giuseppe Giacomini(ジュゼッペ・ジャコミニ)、Don Carlo(侯爵の息子 ドン・カルロ):Leo Nucci(レオ・ヌッチ)、Fra Melitone(フランシスコ修道士 フラ・メリトーネ):Enrico Fissore(エンリコ・フイッソレ)、Padre Guardiano(軍隊付き牧師 ガーディアノ):Bonaldo Gialotti(ボナルド・ジアロッテイ)、Curra(レオノーラの侍女 クーラ):Diane Kesling(ディアン・ケスリング)、Trabuco(行商人 マストロ・トラブーコ):Anthony Laciura(アンソニー・ラシウラ)、A Surgeon(スペイン人の外科医):John Darrenkamp(ジョン・ダーレンカンプ)、The Mayor of Hornachuelos(市長):James Courtney(ジェームス・カートニー)、The Marquis of CalatRava(侯爵夫人):Richard Vernon(リチャード・バーノン)。2020年4月14日の「映画・テレビ」カテゴリーで「英国ロイヤルオペラ公演(2019.3.24/4.2/4.5)」の

「運命の力」を観た記事を下記の様に記している。

前奏曲はベートーベンの第5番「運命」のメロディーに似ていた。「運命の力」とは何かは解らないが「運命」を自分自身は意識していないが、人生の岐路となる出来事に遭遇することと解釈すると、この物語にはいくつかの運命があった。レオノーラとアルヴァーロの駆け落ちを父親に咎められ、アルヴァーロが放り出した拳銃が暴発し侯爵が死んだこと。アルヴァーロと離れてしまったレオノーラが修道院の聖なる崖下の洞穴に住むようになったこと。カルロがドン・フェリーチェ、アルヴァーロがドン・フェデリーコと偽名を使って同じ軍隊で出会ったこと。瀕死の重傷を負ったアルヴァーロが箱にしまってあったレオノーラの肖像画をカルロが見て、父の仇のアルヴァーロと知ってしまったこと。アルヴァーロが洞穴に居るレオノーラを訪ねた時にカルロと出会い侮辱されて決闘となりカルロを刺してしまったこと。カルロが刺されたことを知ったレオノーラが駆け寄った時にカルロに刺され、二人が死んでしまうこと。父親、兄、妹の三人が死んでしまう運命だったのか。アルヴァーロも含め悲劇の物語だ。歌唱的には美しいアリア、カバレッタ、二重唱、合唱が沢山ある。例えば、第一幕で駆け落ちを躊躇するレオノーラのアリア「いま無常な運命が」、実行を迫るアルヴァーロとの二重唱「ああ、永遠に、準備の出来た馬が、あなたに従うことは」、第二幕で修道院でレオノーラが聖母に語るアリア「慈悲深く汚れなき母よ」、レオノーラと神父の二重唱「夜明けに隠れ家に」、第三幕でアルヴァーロのアリア「ああ、天使たちの胸に抱かれ」、アルヴァーロとカルロの二重唱「この厳粛な時に」、第四幕でカルロとレオノーラの死の直前のレオノーラのアリア「神よ、平安を与えたまえ」、「運命を見よ!わたしは死ぬ」など。

今回のMETでは「アルヴァーロが放り出した拳銃が暴発し侯爵が死んだ」演出を「侯爵の侍従がアルヴァーロから拳銃を奪おうとしてもみ合いとなり暴発し侯爵が死んだ」演出になっていた。歌唱は英国ロイヤルオペラで記した曲に加え第二幕のレオノーラと神父の二重唱「悲運であざむかれ」、「誰に先のことがわかろう」、第四幕の神父、レオノーラ、アルヴァーロの三重唱「呪ってはいけません、辱めをうけた人たちよ」を付け加える。

|

« マリインスキー劇場公演「マゼッパ」 | トップページ | MET Nightly OPERA「椿姫」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« マリインスキー劇場公演「マゼッパ」 | トップページ | MET Nightly OPERA「椿姫」 »