カテゴリー「芸能・アイドル」の記事

サイレントコメデイー「がーまるちょば」公演

H241128 平成24年11月28日(水)13:00から天王洲の銀河劇場で公演中のサイレントコメデイー「がーまるちょば(GAMARJOBAT:グルジア語でこんにちはの意味とのこと)」を観た。
娘からの結婚記念日のプレゼントとして天王洲アイルのフレンチレストラン「シェモア」で昼食をとり、その後に「がーまるちょば」を観た。
正直、「がーまるちょば」という芸人デユオは全く知らなかった。
娘から中国公演でのYOUTUBE(http://www.youtube.com/watch?v=gBrmmjcGsQ8)を観ておくようにと言われ、何か面白い芸人たちだなと思った程度だった。
H241128_2 会場入り口には久本雅美からの花束などが飾ってあった。
開幕すると「赤いモヒカン髪型のケッチ」と「黄色いモヒカン髪型のヒロポン」が登場した。
擬声とゼスチャー、音楽とゼスチャー、手品の種明かしなどにより笑いをとるコメデイーだった。
なにせ言葉でない声や音とゼスチャーで笑わせるのだから、言葉の障壁がなく国際的に通用するコメデイーだ。
実際に海外での公演が多いとのことだが頷ける。
笑いにより客の心をとらえ、客に拍手とかウエーブを求め、客もよろこんでやるといった演技者と客が一体となったショーだった。
気分のすぐれない人、不満がたまっている人などにお勧めしたい。
笑って気分をすっきりしようよ。

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ニナガワ千の目「こまどり姉妹」との対談

平成24年1月29日(日)12:00~13:00の間、さいたま芸術劇場で行われた「蜷川幸雄とこまどり姉妹の対談」を聞いた。
近く公演される「ハムレット」に「こまどり姉妹」がケゲスト出演するので、なぜ「ハムレット」に「こまどり姉妹」が出るのかと興味があったので申し込んだら抽選に当たった。
蜷川幸雄は「違う価値観の人と仕事をすることで仕事の正当性を確認することと貧しさと困難の中で生き抜いてきた姉妹が東日本大震災の置き去りにされている被災者の象徴と思われた」ということで出演を依頼したらしい。
姉妹のドキュメンタリー映画の一部が上映されたが、その中の「涙のラーメン」の歌が貧しさの象徴であるようだった。
11歳で流しをはじめたが食べるものがなく仲間からラーメンを食べさせてもらって生き延びたのだそうだ。
貧しく死にたいと何度も思ったが、親を助けたいという思いで生きて来たとのこと。
その後、色々な人との出会いと縁により歌謡界にデビュー出来たので今では人との絆に感謝しながら一秒を大切に生きているとのこと。
最後に対談を聞きに来た人からの質問があった。
若い女性二人が質問に立ったが、涙ながらの質問に周りの人も涙を流していた。
私も姉妹の生きざまと人生訓に感動した。
なお、「ハムレット」のどの場面で「こまどり姉妹」が出演するかは開演当日まで秘密とのこと。
2月25日に観に行くが楽しみだ。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第23回

23 平成23年9月17日(土)12:00~13:00にさいたま芸術劇場小ホールで行われた「NINAGAWA千の目(まなざし)第23回」に参加した。
今回のゲエストは作者・演出家・役者である野田秀樹であった。
野田演出の劇は平成21年1月に「パイパー」(http://macsan.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6f14.html参照)、平成21年8月の「ダイバー」(http://macsan.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-1b51.html参照)を観ていた。
演出家同志の対談だったので、お互いの公演や演出について経験を踏まえた話が多かった。
その中で特に記憶に残ったことをメモする。
野田が英国で公演した経験と歌舞伎で公演した経験から、自分が経験したことのない分野では中心となる役者、例えば英国の女優のK.Hunterや歌舞伎の中村勘三郎、に演出や文化の仲介者になってもらうと上手く進む。
野田がルーマニアに行った時に、ある女優は5日間、劇を続けて行ったことに驚いた。しかも、その女優は上演前でも余裕のある過ごし方をしていた。
欧州の役者は自分が上演する劇の「レパートリー」を持っていて、いつでもその中の劇に対応出来るようになっている(レパートリーシステム)。
欧州の役者も事務所に所属しているが、何をやるかは自分で決めているから成り立つシステムである。
一方、日本の場合には事務所の力が強く、役者が自分で決めることが出来ないので、このシステムが形成出来ない。
劇場(池袋やさいたまの劇場)がレパートリーシステムを執れるのが理想だが、事務所の関係や役者の自立度からみてしばらくは難しい。
野田秀樹作の「パンドラの鐘」を野田が演出した劇と蜷川が演出した劇のビデオが面白かった。蜷川と野田の年齢差が20歳あることによる違いがあったように思う。
一部分のビデオを観ただけだが、野田の演出は若者向け、明るく海外の影響のある作風のように見えた。
かたや蜷川の演出は大人向け、暗く日本的作風のように見えた。
どちらが良いというものではないが、蜷川の年代に近い自分としては蜷川演出の方が受け入れやすいように思えた。

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「マジック オブ マジック」第70回公演

Mom70 平成23年9月15日(木)19:00~20:00(第1部で退席)に新大久保にあるR's Art Court(労音大久保会館)で「マジック オブ マジック」第70回公演を観た。
今回は手品教室の「松旭斎ちどり」先生が出演していたので、先生の演技を見るために出かけた。
今回は第1部に4名、第2部に2名のマジシャンが出演していた。
Mom_9 第1部は大学在学中の「CHARLIE」(座っている左の赤い服の男性)が数種類のカードマジック、イケメンでモデルもやっている「マジシャンBAZZI」(立っている右から2番目の男性)がテーブルを空中へ浮かすマジックやリングを入れたり外したりするマジック、ロボットダンスをしながら演技する「サスケ」(立っている右から3番目の男性)がクリスタルボール(最大6個)を左右の手で自由自在に操るマジック、ベテランの「松旭斎ちどり」先生(座っている右の黄色の洋服の女性)が破った新聞紙を元に戻すマジックや新聞紙に入れた水がいったん消え、コップに戻すマジックなどを行った。
所用があったので、残念ながら第1部で退席した。
今回の目的である演技に関しては、松旭斎ちどり先生の笑顔、目線、手と指の動き、身体の向き、足の運びなどプロの演技に感嘆した。
今後、介護施設などでの手品の披露に大変参考になった。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第22回

Ninagawa22 平成22年9月4日(土)午後に彩の国さいたま芸術劇場で行われた「蜷川幸雄」と「笑福亭鶴瓶」の対談を聞きに行った。
「笑福亭鶴瓶」は「山田洋次」監督、「吉永小百合」主演の映画「おとうと」に出演していて好評との話を聞いていたので参加した。
おりしも映像ホールで映画「おとうと」が上映されていた。
今回の対談は大ホールで行われたが700席余がほとんど埋まっていた。テレビの番組での知名度が高いので、酷暑日にもかかわらず大勢の聴衆が来たのだろう。
「蜷川幸雄」が出てきて今日はゲストとして「天才」を招きましたと言って「笑福亭鶴瓶」を招き入れた。「蜷川幸雄」が「天才」と言うからには映画や舞台での演技などに関する話が聞けるのではないかと期待が高まった。
今までの対談ではゲストが舞台に現れると「蜷川幸雄」の勧めで椅子に座り対談を行っていた。今回も二人の椅子とテーブルが用意されていたが、「笑福亭鶴瓶」がスタンドマイクを使った方がやりやすいとのことで、急遽スタンドマイクが舞台に設置され対談が始まった。
丁度、二人の漫才師が「ぼけ」役と「突っ込み」役をやるような感じであった。
まず、「蜷川幸雄」が映画「おとうと」の「山田洋次」監督の演出に関して質問した。
やはり演出家としては他の演出家のやりかたが気になるのだなと思い「笑福亭鶴瓶」の答えが楽しみだった。
ところが「笑福亭鶴瓶」に対しては何の注文もなくダメ出しもなかったとの返事だった。
「吉永小百合」に対してはやんわりと演技指導をしていたそうで、ベテランの「小林稔持」には何回もダメ出しをして「根本的にダメなんだよな」とまで言ったそうだ。
この様な「山田洋次」監督の演出のエピソードを聞いて、やはり「笑福亭鶴瓶」は演技面で「天才?」と思った。
演技に関する話はこれだけで、その後は、「笑福亭鶴瓶」が芸能人の裏話や自分の生い立ちなどを喋り続け、「蜷川幸雄」の質問も少なく、「笑福亭鶴瓶」が「突っ込み」役で「蜷川幸雄」が「ぼけ」役の状態で対談が終わった。
蜷川幸雄が「ぼけ」役なんて、ひょっとすると今日の対談は希有だったかもしれない。
確かに「笑福亭鶴瓶」はよう喋り、笑いを起こさせていたので、噺家としても「天才?」なのかも知れない。
しかし、彩の国さいたま芸術劇場から与野本町まで、酷暑の中を15分位歩きながら、今日は何だったのだろうと思った。
機会があったら映画「おとうと」を観て「笑福亭鶴瓶」の「天才」ぶりを見てみよう。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第21回

Ninagawa21161 平成22年5月22日(土)の午後に熊谷会館で行われた蜷川幸雄と松本幸四郎の対談を聴きに行った。今回の「NINAGAWA千の目第21回」は昨年の2月7日(土)にさいたま芸術劇場で行われた大竹しのぶ以来の大ホールでの座席指定での開催となった。
9:30に家を出て11:30頃に会場に着いたが多くの人が開場を待っていた。
定刻の13:00には1,500名弱の席のある会場はほぼ満席になった。
蜷川幸雄と松本幸四郎の出会いは40年前のNHKの時代劇「江戸の子鼠」だったとのこと。蜷川は岡っ引き役、幸四郎は暴れん坊の2代目の殿様役だったと昔話に花が咲いた。
その後、蜷川と幸四郎は「ロミオとジュリエット」、「リア王」、「オイデイプス王」、「オセロ」を一緒にやったとのこと。
蜷川は幸四郎との出会いがアングラ劇から商業劇に転換したきっかけとなり、現在あるのは幸四郎のお陰だと感謝の言葉を述べた。
一方、幸四郎は蜷川を日本では学問的で堅苦しいシェークスピア劇を気楽に楽しめる劇にした功労者だと褒め称えた。
また、蜷川との関わり合いから舞台俳優として発声や仕草も大事だが、耳が良くないとダメなんだと悟らされたと言っていた(自分の周りで起こっていることを耳をそばだてて聴きとることの大切さを言っているようだ)。
ロンドンでの「王様と私」の公演でセリフがどうしても覚えられず朝4:00頃に窓の外を見渡したら銅像が沢山あり、銅像が「ゆっくりやれ」と言っているのを聴いた途端にセリフがすうっと入ったとのこと。それ以来、セリフは4:00に覚えることにしていると話していた。
なお、セリフに関しては、喋っている時よりも喋っていない時の方が間合のタイミングなど難しいとのこと。
また、東大寺の大仏の前で「勧進帳」をやった時には大仏が「人を中傷することは誰にでも出来るが感動を与えることは誰にでも出来ることではない。人を感動させる仕事をやっているお前はしっかりせい」と言ったのを聴いて頑張ったとのこと。
1970年にニューヨークのブロードウエイで「ラ・マンチャの男」、1991年にロンドンのウエストエンドで「王様と私」を英語で行ったとのこと。
英語に関して、小さい時から歌舞伎での真似る(学ぶ)ということをやっていたので、英語教師の言葉を真似たので、それほど苦労はしなかったとのこと。
歌は楽譜と歌詞が合っているので日本語で歌うより楽だったとのこと。
最後に「ラ・マンチャの男」(H20.4.7に帝劇で松 たか子との共演を見た)の最後に歌う「見果てぬ夢」の歌詞を披露して対談は終わった。
上の歌詞はメモをとらなかったので概要は「夢は見ているだけのものでない。夢は自分の夢を実現する気持ちである。その気持ちを持ち続ければ夢は必ず実現する」というようであった。
「見果てぬ夢」は色々な人が日本語の作詞をしているので、上の概要のような歌詞は誰が作ったのだろうか。もしわかる人がいたら作詞者と歌詞を教えて欲しい。
メリハリのある話し方、間合い、めったに聞くことの出来ない経験談など面白かった。
さすが一流の役者の話であった。
人間的にもすばらしい人であると感じた。
松 たか子は良い父親を持ったなと思った。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第20回

Ninagawa20 8月23日(日)の午後に彩の国さいたま芸術劇場で行われた「NINAGAWA千の目(まなざし)第20回」に行った。
今回は麻実れいとの対談だった。麻実れいの演劇を観たのは2006年4月にシェイクスピア作、蜷川幸雄演出の「タイタス アンドロニカス」 での女王Photo_2 タモーラ役だった。自分の長男を生贄にしたタイタスへの復讐のために自分の息子たちにタイタスの娘に強姦させたり、夫の皇帝の弟を殺害させその罪をタイタスの息子たちに負わせるという恐ろしい女の役であった。しかし、悪女を演じたという印象は残っていなかった。むしろ、アンコールの時だったと思うが、舞台の袖で右足を後ろに上げ右手を上げてお別れの仕草をした姿が印象に残っている。ユーモアのある女優だなと思っている。
そんなわけで、麻実れいという女優の素顔が知ることが出来るのではないかと思って申し込んだ次第だ。
黒のノースリーブに黒のパンツ姿で現れたので、スリムで背の高さが印象に残った。実際の男性としての役では痩せすぎと見えたが、宝塚でのかっこいい男性役としてはなるほどと頷けた。
対談では所々で笑いを入れ、話題をそらさずにもとに戻るなど頭の良さを感じた。
稽古の時の話題で自分が出番でない時にも他の人の演技を見ていて、蜷川幸雄が注意したり、指導したり、怒った時には、そのことを自分へのことと受け止め、そのことを貰うようにしていると言ったことばが記憶に残った。この言葉から誠実で真摯な姿勢を感じた。蜷川幸雄が麻実れいを評して「周りの人への配慮があり、国際的に通用する数少ない女優」と言った言葉はまんざらお世辞でもないと思った。
現在、9時間の「コースト・オブ・ユートピア」のI部、Ⅱ部まで稽古が済んでⅢ部の稽古に入るところとのこと。麻実れいは全部に出演するとのこと。
なお、絵画のある舞台設定で麻実れいが提案した舞台が採用されるか蜷川幸雄の案が採用されるかも楽しみにしてくださいとの話があったので、9月26日の観劇を楽しみにしている。

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大竹しのぶ「あいのうた」

Photo_6 7月19日(日)午後に恵比寿ザ・ガーデンホールで行われた大竹しのぶ「あいのうたーFrancesca!ー」を聴きに行った。7月10日の福岡からはじまり大阪、名古屋、山形、前日の東京を経て最後の公演だった。
大竹しのぶの歌を聴いたのは2月7日(土)の「NINAGAWA千の目(まなざし)」での「ヨイトマケの唄」が初めてだった(http://macsan.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/index.html)。
その時の声の質を変えた唄い方や高音、低音、強、弱を交えた感情たっぷりな唄い方に感動したのが、今回聴きに行くトリガーとなった。
オープニングは白いミニスカートのドレスという可愛らしい恰好で中島みゆきの「怜子」、「かもめの歌」、大竹しのぶの「Bolero Preghiera~祈りのボレロ~」などを唄った。
舞台女優としての評価も高いだけあって発声がしっかりしていて唄も上手かった。
また歌に合わせ子供のような愛くるしい表情や動作、口を引き締めた大人の表情と仕草など女優としての特性を大いに表現していた。
この場面は全体として可愛らしさの表現をしていたと言ってよいだろう。
衣装替えで黄色のタンクトップ、照明にキラキラと輝く装飾を付けたミニスカートという先ほどとは打って変わった派手な恰好で現れた。
忌野清志郎の「JUMP」を唄うに相応しい衣装にしてきたのだった。
右手を突き上げたりステージの上を飛び跳ねながら元気よく唄った。観客も手拍子で応え会場が一気に盛り上がった。
若者のエネルギッシュさを表現した場面であった。
早変わりで黄色のタンクトップとスカートを外すと上下が黒のドレスとなった。
松田聖子の「るり色の地球」、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」、夏川りみの「会いに行くよ」などを唄った。
大人のムードの場面だった。
アンコールでは途中でステージから会場に下り、縦横の通路を隈なく走りながら観客と手を合わせていた。
先に述べた蜷川幸雄との対談の時にニューヨークのオペラハウスで場内を駆け巡ったという話を思い出しながら走る姿を目で追っていた。
子供が自然に喜びを表すように自分の気持ちを素直に表現しているように思え、大竹しのぶが可愛らしいといわれる所以なのだと思った。
私生活の話題(そう言えば野田秀樹が来ていた)で会場を笑わせるなど話も大変面白かった。
また話を通じ、世界の子供たちを救うためにワクチンを贈っていることも知った。
人間としての優しさも感じた(自身は自己満足かもしれないといっていたが)。
帰りに会場のみで販売しているという「Bolero Preghiera~祈りのボレロ~」、「ヨイトマケの唄」、「会いに行くよ」が入ったCDを買って帰った。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第18回

Ninagawa18 4月29日(水・祝日)の午後に彩の国さいたま芸術劇場映像ホールで行われた蜷川幸雄と鳳 蘭(おおとり らん)の対談を聴きに行った。自由席なので、いつもの様に開場約1時間前に並んだので6番目くらいだった。開場30分前には大勢の人が並んだが、男性は数人で年齢の高い女性が多かった。鳳 蘭のフアンも結構いるようであった。定員150名だが補助椅子も使うほどだった。
鳳 蘭は宝塚歌劇団で男役のトップスターとして10年務めた女優である。今回、蜷川幸雄の対談相手として選ばれたのは5月6日(水)から渋谷文化村シアターコクーンで開演される清水邦夫作、蜷川幸雄演出の「雨の夏、三十人のジュリエットが帰ってきた」に出演するからであろう。「雨の夏、三十人のジュリエットが帰ってきた」の初日のチケットを入手していたのでこの対談に興味をもち傍聴券を申込んだら運よく当選したのだった。
対談の冒頭に蜷川幸雄から下記のような鳳 蘭の紹介があった。
蜷川幸雄演出の舞台は二度目になるが素晴らしい女優である。
プロポーションが良く、目がくっきりとしている。
性格がおおらかである(本人いわく、犬にたとえれば「スピッツ」でなく「ゴールデンリトリバー」である)。
発声がしっかりしている(本人いわく宝塚で発声を鍛えてきた)。
「海外の女優と互角に戦える女優」である。

登場すると足が長く、目が大きく、ふっくらと肉ずきの良い身体(米国に居た時にぽっちゃりとした女性を英語でチョビ=chubbyと呼んでいた)が目についた。
対談に入るとジョークを交えながら良く喋っていた。身体的面もそうだが、頭の回転が良く、表情豊かにしゃべる様子、自信に満ちた態度から蜷川幸雄が「海外の女優と互角に戦える女優」と評したことが頷けた。

対談の話題は多岐に渡ったが、その中で印象に残ったことを記す。
蜷川幸雄が冒頭に紹介した評の他に次のような評があった。
10年間、男性役をやっていただけあって女性を扱う演技が上手い。
子供への声掛けの演技で母親らしさを上手く出している(現実に二児の母である)。
性格はシャイであるが舞台に出るとスポットライトを当てたように際立つ。
頭が良くセリフ覚えが良い。
人柄が良い。

鳳 蘭は上手な女優として白石加代子、市原悦子、三田和代を挙げた。蜷川幸雄は「声が七光り」(色々な声色を出せると解釈)であると評した。

役者(女優)に関して蜷川幸雄は次のように述べた。
人が良い役者には応援したくなる。
主役になる人は良く練習してくるのでどんどん進化する。端役でもしっかり練習すれば伸びるのだが、余り練習しないので主役と差が出てくる。真しに練習すべきなのだが。
鳳 蘭いわく「役者は白色(我を消し素直になるの意と解釈)になるべき。色をつける(役者の特徴を引き出すの意に解釈)のは演出家であると思う」。
若さと美貌はいずれ衰える。何かを持つ女優でないと生き残れない。
日本の芸能界は子供中心。欧米のように年老いた女優の活躍の場がない。鳳 蘭は例外である。

蜷川幸雄は精力的に活躍していて多忙であることに関し「自分は鮫のように回遊していないと落ち着かない」と言って両手をバタバタさせる仕草をして会場を笑わせた。

「雨の夏、三十人のジュリエットが帰ってきた」は涙を流す良い芝居とのことなので初日の観劇が楽しみだ。

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NINAGAWA千の目(まなざし)第17回

Ninagawa17 2月7日(土)の午後にさいたま芸術劇場で行われた「大竹しのぶ」と「蜷川幸雄」の対談を聴きに行った。この「NINAGAWA千の目」は「蜷川幸雄」が色々な分野の人と対談をするシリーズのイベントであるが、人気があるので入場券の抽選になかなか当選しない。今まで第9回「宇崎竜童」、第13回「市川亀治郎」に当選した。3回目の今回の対談には大いに期待していた。
なぜなら、2006年の9月に「さいたま新都心連合大学」で「蜷川幸雄」の講演を聴いた時に、舞台女優として期待できる女優は「大竹しのぶ」との話があったので、どんな点で「蜷川幸雄」が「大竹しのぶ」を評価しているのか知りたいと思っていたからだ。

Ninagawa17_4 今までは150名位が入る映像ホールで自由席だったが、今回は770名が入る大ホールで座席指定となった。座席はほぼ埋まっていたので700名以上が入っていたと思われる。

「蜷川幸雄」が川口市の出身であることは良く知られている。「大竹しのぶ」は出身地は東京であるが、毛呂山町や越生町にも住んでいたとのこと。従って、今回は埼玉県にゆかりのある人の対談となった(蜷川劇によく出る勝村政信は蕨市とのこと)。
対談を聴いて「蜷川幸雄」が「大竹しのぶ」を評価している点は次のような点であると理解した。
(1)セリフを覚えるのが早い。
「大竹しのぶ」は稽古場以外では台本を読まないが、覚えているのは集中力があることとずうずうしさではないかと言って会場を笑わせた。
ある時は駐車場から稽古場に上がる時に覚えたこともあったとのエピソードも披露しくれた。なお、台本には何も書き込んでいないとのこと。
(2)発声がきちんと出来る。
2005年5月に公演された「メデイア」の水の中を動き回り、長いセリフを早口でかなりの時間しゃべり続ける映像を流しながら、「蜷川幸雄」が男性を相手にがんがんでき、それでも声が枯れないと言っていた。動きに関して家でも行うのかとの質問については家には稽古場は無いし、何もしないと答えていた。
(3)演技力がある。
「メデイア」の時に普段の「大竹しのぶ」でなく凄い大竹を見せてくれと言っただけでいちいち指導しなくても対応してくれたとのこと。それ以来、「大竹しのぶ」には自由にやって良いと言っているとのこと。
なお、役作りに関して「大竹しのぶ」が何も考えずに与えられたものをやると言っていたのにはちょっと意外な感じがした。役を作ると言う意識を持たずに感情移入により自然にその役になりきれる才能があるんだなと思った。

舞台人(女優)として発声がしっかりしていてセリフが喋れて演技も出来るという3拍子が揃っている点が「蜷川幸雄」をして「まれな女優」と言わしめたのであろう。

演出家との関係に関して「大竹しのぶ」は蜷川演出は初日からレベルが高く、全員が緊張感と集中力をもってやっていると言っていた。
また、2,500年前のギリシャ悲劇の「エレクトラ」を演じる時に「蜷川幸雄」からギリシャに行ってきたらと言われて行ったとのこと。ギリシャの印象は隠れる所のない大地と太陽の土地であること、1,500年前の劇場は病院であり患者を手術しないで劇や音楽で病気を治すことをやっていたことを知ったとのこと。言外に演じる上で役に立ったことを示唆していた。

共演者との関係に関しては相手を愛そう、自分が愛されようという気持ちで演じているとのこと(共感を持つ)。楽しく演じられる共演者でないと面白くないとも言っていた。
どうしても上手く出来なくて英国にいる「蜷川幸雄」に泣きながら電話をしたエピソードの紹介もあった。その時に言われた「なんでそんな所で止まっている。世界を目指そう」と言う言葉で立ち直ったとのこと。
ニューヨークのオペラハウスで開演前で70%位の観衆が入った時に自由な気分に浸って場内を走り回ったことも披露した。ここでも「蜷川幸雄」から「世界の中の一人になれ」と言われたことが心に残っていて今でもその言葉を目指して頑張っているとのこと。

対談の途中で「蜷川幸雄」から歌って欲しいとの依頼があった。「よいとまけの歌」をアカペラで唄ったがすばらしかった。声の質を変え、高音・低音、強・弱を織り混ぜ、感情たっぷりに唄った。涙を流しながらの熱唱であった。発声、感情移入の面が舞台と歌とで共通しているので上手に唄えるのであろう。

「大竹しのぶ」は秋に宮本亜門演出のミュージカル「グレイ・ガーデン」と野田秀樹演出の「ザ・ダイバー」に出演する。
今まで「メデイア」、「マクベス」、「ロマンス」の舞台を観てきたが、上記の舞台も楽しみにしている。

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